ベスト・キッド(1984)のレビュー・感想・評価
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師との出会い
初めて行った試写会がこの映画でした。
開場まで行列になるものとは思いもせず、上映時間の直前に着いたため、その結果席はほぼ埋まり、一番前の列の一番右端の席で見たという思い出があります。
「ロッキー」のジョン・G・アビルドセン監督作品。転校生のダニエルが、悪い子達に目をつけられボコられて、恋も絡んで空手で戦って…という青春映画。
来る日も来る日も壁のペンキ塗り、床磨き…いつ空手を教えてくれるのか、というミヤギの指導。
それがなんと技に活かされるという斬新さ。
…で、試合で戦って勝ち、とても感動した覚えがあるのですが、今見ると、ずっと空手をやって来たコブラ会の子たちが、こんな簡単に負けるかなーとか、ツッコミどころもいっぱい。やはり、感動の差は大きなスクリーンの力かなあ。
まあ深く考えず見るのがいいです。
ダニエルさんのパパの事は触れられていないけど、ミヤギも妻子を亡くしています。師弟関係だけども父子のように信頼を結ぶのが良かったです。
コブラ会のワル少年たちも本来はスポーツ熱心で、いかついコーチの卑怯なやり方に難色を示したのが描かれていて、根っからのワルではないと少し安心しました。
この時は確かトム・クルーズより先に売れていたよね〜?というラルフ・マッチオがかわいいこと。
エリザベス・シューが体育の授業で何気にバック転を軽々とやっててすごい😆
*1985年鑑賞@銀座
原題:The Karate Kid
良い師弟関係
新作を観る為に再見。
意外と忘れていた。
如何にも80年代青春物語。そこにカンフー風の味付け。
何気ない仕草が修行になっている等、面白いが、何分、余りにも80年代アメリカ色が強く、スポ根物というより、お手軽恋愛青春物なのが残念。
少年版ロッキーという記憶だったけど、そうでも無かったなぁ。
けど、ダニエルとミヤギの疑似親子師弟は良い感じ。
カラテはオキナワなのさ!
オリジナルだ。
まだ、大日本帝国が黄禍論の頃の異物の様な話かなぁ?
もう誰もこんな日系人がいた事を知らない。
原題は『カラテキッド』何だね。
『生まれは日本なの?』
『イヤ、沖縄だ。』
『それどこ?』
沖縄が日本に返還されたのが1972年だから、
まだ、この映画の上演時1984年から
12年しか経っていない。
ニュージャージーのアメリカ合州国国民が沖縄がどこにあるかも知らなかったんだね。沖縄戦で沖縄人は10万人以上の犠牲者を出している。
さて、誰からの犠牲者だったのだろか?
『カラテは防御のみに使われる』武術は全てそう言う。
『カラテは心と頭脳。決して帯でするものじゃない』
『北米の先住民は草原の各地に住んでいて、ひじょうに友好的だったんだ』
沖縄に盆栽はあるのか?
申し訳ありませんでした。
立派な盆栽がある♥
日系移民がヨーロッパ戦線に出兵したのだろうか?二世部隊があるのは、知っていたが、このミヤギさんは移民と言っていた。ハワイへやって来た沖縄出身の日本人がナチス・ドイツと戦ったのか?
ダニエルさんとミヤギさん
原題は『The Moment of Truth(正念場、の意味)』その後『カラテキッド』に改題。
世界中で大ヒットして、次々に続編が作られた事でも知られてます。
【ストーリー】
転校先でいじめられたダニエル(ラルフ・マッチオ)が、中古車販売店のミヤギさァん(パット・モリタ)にカラテで弟子入りして、悪のカラテ道場コブラ会のいじめっ子たちをボコボコにするぞ!
ストーリーはとてもシンプル。
いじめられっ子が復讐のために格闘技を学び、人間的にも成長するという王道なモノ。
ダニエルさんの技のキレがイマイチとか鶴の構えがフラフラしてるとか、ラストの蹴りは敵から突っ込んで来てくれてるとかまあ格闘演技的には色々と言いたい事もありますが、そこはお口チャック!
サニー千葉こと千葉真一のフィルムでの活躍もあいまって、カラテ道場が各地に乱立、ブルース・リー以降高まった東洋格闘技熱を世界に広げる契機にもなりました。
いろいろと調べたところ、外国人が大好きな日本の神秘性は、技や力だけでなく、この映画にも描かれた「禅」という思想性。
独自に「禅」を学んだ者の中には、自分勝手な点取り屋だったマイケル・ジョーダンを御して中堅チームどまりのシカゴ・ブルズをNBA三連覇に二度導いた元ヘッドコーチ・フィル・ジャクソンや、iPhoneを世界的にヒットさせたアップル社の創始者スティーブ・ジョブズなど、大きな成果をあげた「禅マスター」もいました。
日本人にとっては馴染みある顔のセンセイ・ミヤギ役のノリユキ・パット・モリタ、2005年に亡くなられてます。
ダニエル役のラルフ・マッチオがモリタの葬儀に参列して、「彼はずっと僕の『センセイ』だ」と泣かせる言葉でモリタ氏を諡ってました。
さてここからは閑話休題。
パット・モリタにはマック・クリハラというお顔激似の従兄弟がいました。
はい、アップル社とは関係のないマックです。
彼は有名なボクシングのトレーナーで、かつて国内で井上尚弥級のスーパースターだった辰吉丈一郎、それを破った薬師寺保栄のセコンドについていた事は、ボクシングファンの中では知られた話。
YouTubeに二人の対戦が残っていまして、パット・モリタにクリソツのマック・クリハラが、インターバルで薬師寺に語りかける姿が見られますよ。
残念ながらマックさん、今年(2023年)一月に、こちらも亡くなられてます。
享年90歳。
そのお弟子だった薬師寺保栄さん、「厳しかったけど、選手思いのいいトレーナーでした」とこちらも泣かせるコメントをしてくれてます。
続編がたくさん作られたこの作品、しかしながら、最新続編が『コブラ会』っていうのは、流石に誰も予想してなかったかと。
え?そこ?と。
タイトルなし(ネタバレ)
荒削りで未完成感あるけどストーリーは
シンプル痛快で面白かった。
分類はもはやコメディでも良いくらい。
コブラ会は全体的に腐りすぎてて笑いました。
準決勝で脚怪我させての決勝でも脚を狙うって
武士道のカケラもないこと教えて良いのか師範。
ジョニーの漂うチャンピオン感とアリのまさに
ヒロインという雰囲気は素晴らしく名作への
後押しとなっていたように思う。
心温まる師弟関係!
"ベスト・キッド" シリーズ第1作。
サンテレビ「シネマスタジアム」で鑑賞。
オリジナル版を初めて観ました。
リメイク版は、原題は「Karate Kid」のままなのに、何故かカンフーを教えていて絶句した覚えがありましたが(アメリカではカンフーも空手もごっちゃにされているのか?)、オリジナルである本作ではちゃんと空手を伝授していました。
師匠のミヤギが弟子のダニエルへ空手を手解きし、悪辣なコブラ会に正々堂々の戦いを挑みました。心温まる師弟関係が描かれ、ダニエルの誕生日にミヤギがコレクションのクラシックカーをプレゼントしたシーンにグッと来ました。
監督:ジョン・G・アビルドセン、音楽:ビル・コンティと云えば、かの名作「ロッキー」のコンビではありませんか!
だから本作も名作たりえているのかも…
ノリユキ・パット・モリタに癒されたい
ノリユキ・パット・モリタがとても優しくて、癒される。実際、あんなトレーニングはバランスと防御しか練習しておらず、試合で勝てるとはとても思えないのだが、誕生日でケーキや自動車をくれたり、空手の修業をしてもらえるなんて嬉しすぎる。
ご本人は妊娠した奥さんを亡くしてずっと悲しみを抱えているのだが、いい人オーラが出まくっていてずっと近くにいたい。
昔見た時は、本当に空手の達人に見えたが、しかし今見ると、空手の動作はスピード感や鋭さがなく、全然強くなさそうだった。
ラルフ・マッチオはお調子者で意地悪されるのも仕方なさそうな感じもあるが、あのくらいの調子こきは若い時には誰にでもあるレベルなので、あんまり目くじらを立てないで欲しい。彼女がぽっちゃりしていて可愛らしかった。
押し掛けしなければエンジンが掛からない車に乗っているお母さんもとても健気で愛おしい気持ちになる。
クライマックスの鶴の構えからの上段前蹴りは、アンデウソン・シウバやリョート・マチダがUFCで実際に決めていて、もしかしたらこの映画を参考にしたのかもしれない。
(追記)20250809
NETFLIXドラマ『コブラ会』を見るに当たって見返す。最初は映画館で、その後も何度か見ているのに小5の長男が空手を習い始めたのでますます他人ごとではなく面白い。
ミヤギが軍服を着て奥さんの遺影を前に一人で酒を飲んでいるとダニエルが現れて酒を勧められ身の上話が語られる。やりきれないほどつらい。ミヤギだけでなく、登場人物一人ひとりの背負っている人生がなかなか重い。
トーナメントの大会で準決勝でジョニーと戦った人が一番強そうだ。
スポーツ青春映画の基本
古い映画になってしまいましたが、スポーツ青春ものは80年代前半の流行でしたね。監督さんがロッキーを作った人なので、通じるものを全編に感じます。妻は「先がわかるから面白くない」と(笑)
公開当時、いじめられっこの主人公に自分を重ねて、いろいろ共感して観ていました。違和感ある日本文化の描き方は当時でも感じたけれど、今になってもハリウッドでの日本の描き方はあまり変わりませんね(汗)。
なんといっても、クライマックスのジュニア空手トーナメント。今でも興奮します!おそらく今皆さんがご覧になると「ありきたり」な展開も、当時はまだ「斬新」だったのです。
ライバルのジョニーが最後、祝福してくれますが、ジョニーの所属するコブラ会師匠の非情かつ卑劣なやり方に最後ジョニーも戸惑いの表情を見せていました。だからこそ、勝負として最後まで戦い抜き、そんな自分を打ち負かしたダニエルに対し、「負けた」を認めたのではないでしょうか。
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