劇場公開日 1989年10月7日

「異文化コミュニケーションってこういうこと?」ブラック・レイン はなはなとみんみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5異文化コミュニケーションってこういうこと?

2023年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

作中人物に共感できず、ストーリーの展開も読めない不気味な映画だった。
映画館だったから最初から最後まで見れて良かった。

映画に出る日本人がが日本語喋ってるのに
何を考えて何をするのか全く分からず不気味で気持ちの良くない映画だった。
SFでもファンタジーでもホラーでも白黒のフランス映画でも
中東・中国・韓国・インド映画でも
黒澤明監督の映画でも
こんなこと思ったことがないのに
日本を舞台にした映画で1989年の映画でこんなふうに感じるなんて趣きがあるなぁ。

笑顔でも突然相手を殺したりする日本人
仏頂面でもずっと自分をサポートし責任は自分にあるという日本人

日本は何を考えているか全く分からない
閉鎖的で英語を話せる人がほとんどいない
それなのに技術は高く生産力があり街も近代的で
不気味な国って感じだった。
通訳がいないと何もできず助けてもらえない。
アメリカの人から見るとこう見えるのかな。

それとも自分も同じ時代に行ったら、日本人何考えてるのって思うのかな。
多分、非言語でお互いの意志疎通を図っていると思うんだけど
その部分を削っているように思う。
外国人から見たら非言語の部分は読み取れないという表現なのかな。

アメリカ人の刑事さんは笑顔で日本人を馬鹿にする言葉を英語で言うし、
日本人もアメリカの刑事さんを邪魔者扱いで興味深い。

異文化との交流って明るい面しか見聞きしないけど
こう言う感じなのかな。

最初から最後まで面白いって感じではなかった見てよかった。

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日米の上司の役の方たちだけは行動が予想できて
同じ人間って感じがして癒された。

なんとなくランボーを思い出した。

高倉健さんは自分のせいじゃないことも自分の責任って言って
マイケルダグラスは自分を責めることは何も言わないのも
なるほどって感じで良かった。
マイケルダグラスの相手が悪い、どうしようもない、それくらい普通
みたいな感じが日本は自責が強すぎるなと。

はなはなとみんみ