ブラジルから来た少年のレビュー・感想・評価
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青い目
前半は登場人物を覚えられず、あまり楽しめなかった。
中盤から徐々に話が見えてきてゾワッとして引き込まれた。
メンゲルが出てくるということで途中まで実話なのかと思ってた。フィクションでよかった、、。有り得なくもない話かなと。。ヒトラーのクローンを作るというお話だが、当時発想はあったのかなぁ。クローン作成までの過程は細かく説明してくれて分かりやすかった。
少年は目が真っ青でとても綺麗。白黒の写真しか見た事ないから知らなかったが、ヒトラーは綺麗な青い目だったらしい。
他の映画でもドイツ人は怖い犬(ピットブル)を飼っている印象。あんなに飼い主に従順なのいいな、、。少年はよくメンゲルの話を鵜呑みにして、ナチハンターのほう攻撃しなかったなと思った。
さすがに子供は殺せない、ということで世界各地にヒトラーのクローンが😭
続編があるとしたら見てみたい。うまくいけばB級映画の代表格とかになりそう。
65歳の誕生日に見る映画てはなかった。75歳より前に殺される。
ヒトラーはこう言った猟奇的な人物では無かったと思う。寧ろ、タバコを吸わないような潔癖な人物だった。
だから、この映画はヒトラーの人格をデフォルメしていると思う。
まぁ、あり得ない話だが、純粋なSFだと思う。45年前なのに新鮮に感じた。
ある意味、ヒトラーは復活すると警鐘を鳴らしていると思う。面白い映画だと思った。ヒトラーはナチズムは百年後に復活すると忌まわに曰わったとか聞く。ヒトラーが地獄へ落ちて、もうすぐ、80年。しかし、もう、復活しているように感じる。
全貌が明らかになったとき…
怖い!ナチスなら当時でもクローン計画やってそう。序盤は全く、この計画が分からなかったけど、あれ?さっき見た不気味な少年と同じ顔してる、何で?って、ヒトラーのクローン化だったのか!?恐ろしい。リーバーマンのもたつきはイライラし、青年コーラーのことをもっと早く信じてほしかった。しかし、一番少年の顔が怖かった。
第四帝国と人体実験
序盤では南米パラグアイでのサスペンス映像。『ポリスアカデミー』シリーズでブレイクしたスティーブ・グッテンバーグの演ずるコーラー青年が独自にナチス残党を追い、ナチスの医者メンゲレ博士が開く会合を盗聴し、それをオーストリアに住む著名なナチス追跡者リーバーマンに伝えようとする。しかし、盗聴がバレてしまい、暗殺者が忍び寄る・・・
ネオナチとマッドサイエンティストを描いた秀逸なサスペンスドラマだったが、最初はちょっとB級感が漂っていたので、謎が解けていくうちにビックリする。65歳になる94人もの公務員を暗殺するという意図はどこにあるのか?元ナチ?ユダヤ人?と考えさせながら展開する驚愕のストーリーだ。それを実行する暗殺者にとっても、無駄な質問はするな、命令は忠実に守れとか、ファシズム一直線のDNAを受け継いでいるようだ。
コーラーの遺志を受け継ぎ、通信社の友人などの協力を得て、不自然な死を遂げた者の調査を始めるリーバーマン。遺族である子供が皆同じ、黒い髪、青白い顔、青い目という共通項を持ち、双子のようにそっくりだということに気づく。いやはや、怖いよ、この少年。同時に冷徹さも持ち、それがクローン技術によって産まれた子供だと理解するのだ。
同じ時期に作られた『ルパン三世 ルパンVS複製人間』も似たような話だったことを思い出し、大富豪マモーがそのままヒトラーと腹心のメンゲレだったと考えればわかりやすい。クローンについて詳しく説明してくれるシーンも勉強になる。
悪魔的なグレゴリー・ペックとローレンス・オリビエの対決も見事なものだし、生物学者のブルーノ・ガンツも存在感があった。さらにジェリー・ゴールドスミス音楽も素晴らしかった。
地獄から蘇った“少年”
グレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエの2大名優の共演。
監督フランクリン・J・シャフナー、音楽ジェリー・ゴールドスミス、スタッフも超一流。
アカデミー3部門(主演男優=オリヴィエ・編集・作曲)ノミネート。
話はブッ飛んでいるが、スリリングで面白さ充分。
なのに、これが日本劇場未公開とは信じられない。
1978年の隠れた傑作サスペンス。
パラグアイで、ナチスの残党の会合が秘密裏に行われる。首謀者は、ナチスのマッド・サイエンティスト、ヨーゼフ・メンゲレ。
会合の内容を、ナチス・ハンターの青年が録音。ベテランのナチス・ハンター、リーベルマンに伝えるが、殺されてしまう。
当初は意に介していなかったリーベルマンだが、かくしてメンゲレの指令が下される。それは…
各国で、65歳の公務員の男性を2年半以内に94人殺せ…という奇妙なもの。
一体、何の為に…?
ナチスと因縁あるユダヤ人…?
が、特定の条件以外、共通点は無い。
一人、また一人と殺されていく。
さすがに不審を感じたリーベルマンは調べ始める。
謎で全く接点無いと思われたが、次第に共通点が。
いずれもある特定の年齢で女性と結婚。それぞれ養子を貰い、その子供たちが皆、色白・黒髪・青眼の双子以上にそっくり。
父親の性格は威圧的、母親は息子を溺愛、子供はわがままに育ち…。
全く同じ条件・環境下。
メンゲレはかつて人体実験も行っていた。
リーベルマンはある科学者から決して絵空事ではない驚くべき科学の話を聞き、遂に全ての謎が一つに繋がり、ある結論に達する。それは…
クローン人間計画。
そのクローンで復活…いや、すでに産まれた子供というのが、アドルフ・ヒトラー。
クローンによるヒトラー復活と、ナチスの復興。
それこそ、メンゲレが目論む恐るべき陰謀と計画であった…!
下手すりゃ今続編が公開しているおバカナチス映画のようなトンデモ怪作になる一歩手前。
しかし、実在の人物やフィクションやノンフィクションが、単なるSFもしくはありえねー!設定に、妙なリアリティーを与えている。
歴史上最悪の悪行を犯したナチスなら、こんな計画を本当に…と、ついつい思ってしまう。
今見ても鮮烈で強烈。今でこそクローンは実現可だが、当時の人にはどれほどの衝撃だった事だろう。
実際、物議を起こしたとか。
また、本作公開中、メンゲレは存命。この翌年死亡。ブラジルで事故死とされているが…。
本作はただの紛い事の映画か、疑惑のリアルか…!?
序盤は謎だらけで、なかなか全貌が見えない。見る側もリーベルマンと同じ視線。
徐々に明らかになっていく衝撃と戦慄。
シャフナーの演出はエンタメに徹し、グイグイ片時も飽きさせない。
ペックの狂気の怪演、オリヴィエの飄々さも併せ持った味わい。
ラストでは文字通り、老体に鞭打って取っ組み合い。ある意味、必見!
両名優さすがの存在感だが、二人以上に、ヒトラーのクローンの少年が一際強烈な印象残す。
美少年だが、何処かヒヤリと…。
人物史上最悪の独裁者のクローン。
愚かで恐るべき“悪魔の計画”。決して産まれてはいけなかった“悪魔の子”。
しかし…、産まれてきた子に罪はあるのか…?
あの独裁者と全く同じ状況下にしたからといって、必ずしもヒトラーになる訳ではない。
実際、メンゲレの計画は失敗に終わった…ように思える。
が、メンゲレの計画は成功した…ようにも思える。
ラストの少年のあの笑み…。
とてもよかった
おじいさんどうしの殺し合いが大変スリリングだった。世界の各地を舞台にしたスケールの大きなSFだった。南米で堂々とナチスがパーティをしていた。ストーリーも面白かった。
まさかの里親映画でもあった。ヒトラーのクローンが少年時代からサイコパスっぽかった。
タブー…?
タイトルからは想像もつかない内容(°_°)。
原題にならって「少年たち」とした方がより正確かな。
ナチスの残党を追っていたら、とてつもない長期計画があることを突き止めたという話。
非現実的でアホらしいのだけれど、カルト集団と化しても不思議でない彼らなら、当時真剣に考えていてもおかしくないよな、と信じられなくもない所が恐ろしいです。
倫理感ゼロ!
年の差婚なら、年上の方が家庭の実権を握りやすいのかも知れませんが、ヒトラーの家庭のように、父親が必ずしも息子に厳しく接するとは限らないし、単に学業成績不振の、出来の悪い男子を増やしちゃっただけで…(-_-;)、加えて思春期に家長を亡くす不幸な少年とシングルマザーを作り出すという、何だかもう…とんでもない計画。
実際Hitlerの虹彩はとても澄んだ青色だったという証言が多数残っていることを知りました。
Laurence Olivierが可愛い?おじいちゃんを演じていました。後年Hitlerを演じるBruno Ganzが、若い(^。^)。
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