「炎のミッキーマウス・マーチ」フルメタル・ジャケット 鳥人間さんの映画レビュー(感想・評価)
炎のミッキーマウス・マーチ
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初っ端から創作でも聞いたことないレベルの口汚い罵倒の連続に笑ってしまう
なのに誰も笑わないからか訓練の厳しさがリアルに伝わってくる
だから笑ってしまうけど真剣に見入ってしまう
主人公のジョン・レノン似のジョーカーに裏切られた微笑みデブがタイトル回収するシーンから暗転して、第二部に移る
しかしあの大事件がなかったかのように、同期は仲良しのままで過去を振り返るシーンは最後まで挟まれない
一部に戻ると、主人公はデブを最後にしこたま殴ってたのにその後耳を塞いでいた
サイコパスと言ってしまえば簡単だが、キューブリック監督は終始つかみにくい主人公のキャラクターで戦争の狂気を表現しているんだろう。
また凄惨なベトナム戦争で死体がゴロゴロってより、兵士たちの幼稚さを多く映し出していた。
この映画はヒロイズムなどではなく実際の戦争の一面、狂気と幼稚さにフォーカスすることで、戦争の下らなさを描いた作品なんだと思う。
また名言、見どころも多い。
最後のミッキーマウス・マーチを歌いながら行進するシーンは、正にこの作品のテーマを象徴している。
難しい映画
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