「ステキな大人とは…」フェイシズ(1968) 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
ステキな大人とは…
これは1968年に作られた映画。その頃としては凄く斬新だったのかな、と思う。
顔をじっと覗き込むような視点、そして、中年の大人たちの正直な心情がえぐり出されてしまっているあたり。
大人たち、正直になれよ、皮を剥げ、ほんとうは問題だらけなんでしょ?と語っているように思える。
映画の中のジョン・マレイは素敵だった。トシをとっても素敵な人はすてき。でも奥さまに離婚を切り出さないほうがもっと素敵だった。分別や思いやりは年相応にあってほしい。
ディスコで知り合ったイケメン青年が、軽そうに見えて実は意外によかった。
世間や人間を良く知っている彼は、思いやりがあり、情が豊かで…
彼の登場で映画の深みがグッと増したと思う。そして彼を通してこの映画のスタンスが理解できるような気がした。
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