ファントム・オブ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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ブライアン・デ・パルマ様‼️
私はブライアン・デ・パルマ監督が大好きです‼️しかも「アンタッチャブル」や「ミッション・インポッシブル」ではなく、「愛のメモリー」「キャリー」「ミッドナイト・クロス」「殺しのドレス」に代表される70〜80年代初期の作品‼️映像が美しく、華麗で、カメラが動きまくり、独特な構図と色彩、そしてちょっとだけエロティックな作品たち‼️ホントに魅力的‼️この「ファントム・オブ・パラダイス」もデ・パルマ節が炸裂する傑作ですね‼️作曲界の大物スワンは新進作曲家リーチを騙し、リーチが作曲した楽曲を盗み、レコードのプレス機械でリーチの顔を潰してしまう。以来、リーチはマスクをした怪人となり、劇場を徘徊するように・・・‼️おなじみ「オペラ座の怪人」をロック・ミュージカル風に現代に置き換えたこの作品、ホントにスピーディーでテンポ良い語り口‼️スワン役のポール・ウィリアムズが作曲した素晴らしすぎるロック・ミュージックに、デ・パルマ監督お得意の映像がドッキングする様は、優れたPVやMVを観てるようでワクワクします‼️特にパラダイス劇場のオープニングでビーフが魅せるボルテージ最高潮のステージ、そしてリーチが思いを寄せるフェニックスのデビュー・ステージは必見の名場面ですね‼️そんなリーチの思いを裏切るようにスワンと結ばれてしまうフェニックス‼️それをどしゃ降りの雨の中、覗き込んでしまうリーチの絶望的な表情‼️まさしくデ・パルマ監督らしい悪魔的な純愛メロドラマ‼️加えて「カリガリ博士」や「フランケンシュタイン」のオマージュまで盛り込まれ、怪奇映画ファンの方は思わずニンマリしてしまうでしょう‼️ホントにデ・パルマ監督、天才‼️
真っ黒な白鳥の悪魔
現代風のオペラ座の怪人ってことだけど、原作をよく知らない自分でも楽しめたし、作中の歌等も良かった。フェニックスの歌唱力、ビーフのパフォーマンスが良かったな。
契約の真実がけっこうオカルトっぽい感じってか、まんま『ドリアン・グレイの肖像画』だよね。
カルトミュージカル
オペラ座の怪人等様々な作品を元にしたミュージカル映画。ストーリーは悲劇的な内容なので好き嫌い分かれると思いますが、とにかく遊び心のような要素が多く刺激的な話の中にも軽快なサウンドで悲しみ、喜び、欲望、等様々な感情が見事に表現されているので、観ている人達を楽しませようと工夫しているのが物凄く伝わってきました。
場面に合わせ絶妙に変わっていくカメラワークも観ていて気持ちが良いです。
ミュージカル映画の中では傑作だと思います。
死んだほうがマシ
ウインスローはただひたすら素直な男だったんだろうなあ・・・。
自分の曲を奪われてもなお
フェニックスを愛しているがゆえに契約を結びひたすら曲を作曲していく。
しかしフェニックスからも
裏切られ散々な目にあうも最後にやっと愛を手に入れる。
エンドロールに流れる「死んだほうがマシ」というのがとてもマッチする。
この時代ならではのサイケデリックな映画。
最後の展開を考えるとフェニックスの名前の意味もまた面白い。
ただ独特なカメラワークや
表現方法などが少しわかりにくいのと好みが別れる。
圧倒的
カナザワ映画祭で見た。20年くらい前に名画座で何度も見たのだが、中年になって見たせいか非常にずっしり来た。爆音上映も素晴らしく、圧倒された。デ・パルマがこの後も創作を続けていることがまた凄まじい。悪魔的に面白かった。
創作がいかに悪魔的に才能を食いつぶすのか、その輝かしさと残酷さを90年代の小室ファミリーを題材にリメイクしたい。
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