「非現実的で稚拙」ファントム・オブ・パラダイス Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
非現実的で稚拙
総合:40点 ( ストーリー:35点|キャスト:55点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
しっかりとした演技に時間をかけるのではなく、展開をすごく説明的にして簡易化してっとり早く物語を進める。その分、劇中の音楽に時間をかけるし、そこは音楽劇だから当然なんだろう。
だがこの簡易化された単純な演出は、1975年制作という以上に古さを感じさせるし安っぽいしつまらない。登場人物の掘り下げも表面をなぞっているだけでは当然浅くなる。無茶苦茶な契約の話も出てくるし、基になった作品『オペラ座の怪人』がそもそも非現実的な話だから仕方ないが、こちらの作品も異なる物語なのに負けずに非現実的。舞台公演の部分は悪いわけではないが、全体としては安っぽいし稚拙な感じを受ける。
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