非情の罠のレビュー・感想・評価
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「時計仕掛けのオレンジ」の家具、「シャイニング」の斧、などのキュ...
「時計仕掛けのオレンジ」の家具、「シャイニング」の斧、などのキューブリック作品の様々な要素が含まれている作品になっている。
それとは別にキューブリックらしくない要素もある。回想シーンが何度も出てくるのだ。これはこれでキューブリックの違った面白さも観れるだろう。
この作品はキューブリックらしい部分もらしくない違った部分も観れるのでファンは観ておくべきだろう。
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キューブリックは最初からキューブリックだった
本作は1955年製作
ヒッチコックの裏窓はその前年
裏窓から見える事件というモチーフを使い、自分ならこう撮るという作品ではなかったか
脚本もキューブリック自身が手掛けている
撮影もキューブリック自身で行っている
白黒の陰影をうまく活かした映像が印象的で、間違い殺人のシーンの殺人者を黒く影にして見せない
そのスリリングなシーンは低い構図で大変にスタイリッシュでもある
ボクシング試合のシーン、終盤のマネキン工場での死闘の迫力は被写体が画面から溢れはみ出るように撮られ、その迫力には圧倒されるものがある
ギャングの女の初め配役も良い
ヒッチコックの大衆を惹き付ける玄人技の名人芸のような「裏窓」と比べるのは酷ではあるが、それでも全く新しい斬新な映像表現が詰まっていると言える
本作を観たならヒッチコック作品ももってしても時代遅れに見えてしまう、それほどの映像の画の力があるのだ
キューブリック監督の実質的な第一作
キューブリックは最初からキューブリックだった
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