緋色の街 スカーレット・ストリートのレビュー・感想・評価
全3件を表示
スカーレット・ストリート
監督フリッツ・ラング、主演エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ベネットのトリオは、前年製作の「飾窓の女」と同じ。但し、本作では「飾窓の女」に数多くの見られた所謂サスペンス映画としての常套手段や雰囲気描写を徹底的に捨て去り、一切の無駄や遊びとも決別した残酷なまでにシンプルで救いのない人間ドラマに行き着いている。 これこそがラングの最高作であり、美学であると言い切りたい。今回のDVDはシャープでクリアで過去最高の画質である。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
人生の空虚さが事件を引き起こしている
暴漢(ジョニー)から女性(キティ)を助けてさほど時間が経っていないのに、キティが家賃も払えなくて困っているという話を主人公のクリスにしたり、キティの家に何度もジョニーが居合わせるなど、不自然に思って当然なシーンがしばしばある。だが、クリスはその違和感に気づかなかった。冴えない人生を送ってきた彼は、わざと違和感に気づかないフリをしていたのかもしれない。キティは本当に自分を愛しているのだと思いたかったのだろう。
今の妻とも孤独に耐えられず結婚し、失敗したと言っているように、今回の事件の根本的な原因も、人生に対して感じる空虚さが引き起こしている点で共通している。彼に必要なのは自分の人生を充実させようとする姿勢なんじゃないだろうか。
昔の映画にしてはテンポよく進むストーリーで、途中の急展開もあり面白い映画だった。
全3件を表示


