「デニーロとパチーノ」ヒート 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
デニーロとパチーノ
デニーロとアルパチーノが同じ映画にでる
ってだけで引きは充分。
監督もみんなそれが分かってるから、
なかなか二人は出会わない。
出会いそうで出会わない。
そして、中盤でやっと会う。
二人の信念をぶつけ合うシーンは
キャラなのか本人なのか、もはや分からないくらい
ドキドキする。
公開当時は銃撃戦が凄い!という触れ込みだったけど、
今となっては銃撃戦より、
ギラギラしたデニーロとアルパチーノが
ラストに空き地で隠れんぼしながら銃を構える
シチュエーションの方がゾクゾクした。
男の美学は女には分からんだろ!という作りは
昔にしかない無骨さがあって、
格好良いのは分かるけど、
もっと利口な生き方なくないですか?
と思っちゃう僕は
この世界では生きていけないだろうな。
二人とも最後は大切な物を置いて決着をつけに行く
演出が、どちらが死ぬのか?どっも死ぬのか?
分からなくて面白かった。
個人的には
スコセッシの「カジノ」「グッドフェローズ」と続けて
観た後だったので、若干テンポが遅く長く感じた。
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