「自由を求めて、不屈の男を体現するマックイーンの素晴らしさ」パピヨン(1973) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
自由を求めて、不屈の男を体現するマックイーンの素晴らしさ
公開当時ダスティン・ホフマンの演技力が絶賛された記憶があるが、それを認めた上で、更に渾身の役作りで男の執念を体現したスティーブ・マックイーンの演技に感動した。演劇芝居の巧さはホフマンの最良でもある程度予想できるものとして、この映画のマックイーンの演技は、映画だから表現できるパピヨンその人そのものの存在感を感じさせた。マックイーンの代表作として忘れられない脱獄映画。ジェリー・ゴールドスミスのテーマ音楽も映画の主題、諦めぬ自由への切なる思いをしみじみと表現した名曲で印象深い。ただし、フランクリン・J・シャフナーの演出とフレッド・J・コーネカンプの撮影に若干の不満を持つ。
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