劇場公開日 1976年7月3日

「ついにレッドモンド・バリーは紳士になったが、それが彼の悲劇であった。」バリー・リンドン Siggy-Oさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ついにレッドモンド・バリーは紳士になったが、それが彼の悲劇であった。

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

大長編『バリー・リンドン』は、SFから路線変更したキューブリック監督の最高傑作の一つです。まるで西洋絵画の中に迷い込んだかのような鮮やかな映像美は、目に焼き付けておくと気分が良くなることでしょう。元カメラマンのキューブリックらしい、まばゆいばかりの写真装飾は息を呑むほど。俯瞰的に見れば、傑作としか言いようがない。

プルーストならこう言っただろう。
"完璧な大パノラマ"と。

茂輝