「ついにレッドモンド・バリーは紳士になったが、それが彼の悲劇であった。」バリー・リンドン Siggy-Oさんの映画レビュー(感想・評価)
ついにレッドモンド・バリーは紳士になったが、それが彼の悲劇であった。
大長編『バリー・リンドン』は、SFから路線変更したキューブリック監督の最高傑作の一つです。まるで西洋絵画の中に迷い込んだかのような鮮やかな映像美は、目に焼き付けておくと気分が良くなることでしょう。元カメラマンのキューブリックらしい、まばゆいばかりの写真装飾は息を呑むほど。俯瞰的に見れば、傑作としか言いようがない。
プルーストならこう言っただろう。
"完璧な大パノラマ"と。
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