「ポップでホラーな世界観の中に漂う慈悲」バットマン リターンズ JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップでホラーな世界観の中に漂う慈悲
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なんでこんなにもアメコミを観て悲しくなるのだろう
こんなにもどのキャラクターにも深く焦点を当てたアメコミがあっただろうか
誰もが二面性を抱えている
もちろん悪役であれ。
もちろん市民に苦痛を与えたペンギン怪人に関して同情はしない。しかし、あの結末を観て本当にこれでよかったのだろうかと考えさせられたのは自分だけではないはずだ。彼はペンギンにもなれず人間にもなれず死んでいったが、これで世界は本当によくなるのだろうか。これがジャスティスだと自信をもって言えるだろうか。その証拠に彼に勝ったとて、バットマンは笑顔を見せない。
正義の勝利で終わらない。それがバットマンの唯一無二の魅力である。
今作で特に取り上げたいのはやはりキャットウーマンの存在。その誕生の仕方から、トドメのさし方まで、すべてが強く、また女性らしくある。様々な面を持つ彼女は普段一般社会で虐げられて生活している者すべての願望の姿。それをうまく描いている。
ミッシェルファイファーよくやってくれたわ…。いい女優やな…。
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