劇場公開日 1991年5月25日

「●黒澤明監督『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(1991) 神保町シ...」八月の狂詩曲(ラプソディー) 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0●黒澤明監督『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(1991) 神保町シ...

2024年7月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

●黒澤明監督『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(1991)

神保町シアターさんにて特集上映「一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち」2024年6月29日(土)~8月2日(金)にて。

33年ぶりのスクリーン鑑賞。
公開当日は高校生、『七人の侍』『用心棒』などと新旧同時に鑑賞、本作に関しては随分と異質な印象を受けてましたね。
今見返すと戦中派の監督らしい反戦・反原爆を訴えつつも敵国や人は憎まないメッセージをしっかりと感じとれましたね。
主演の祖母役の村瀬幸子さんの円熟した演技、雷雨のなか突き進むラストも印象的ですが、
吉岡秀隆さん、伊崎充則さん、鈴木美恵さん、大寶智子さん孫役たちがとにかく芸達者。
当時はリチャード・ギアのインパクトに持っていかれましたが、いやはや日本人キャストも全然負けていませんでしたね。

矢萩久登