「橋の上で Once Again」橋の上の娘 kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
橋の上で Once Again
耽美的でありながら、異色の愛の形を切り取ったルコント作品。
モノクロの映像美、印象的な台詞音楽 謎めき愁いある男と女、見せ場でもあるナイフ投げの官能的なシーンの数々。ストーリー以上に、作品全体から醸し出すこの世界観を心で感じ、楽しむ作品です。
ヴァネッサ・バラディが匂い立つように美しく輝いていくその様と、ダニエル・オートゥイユの、助けた女が再生し自由に羽ばたいていく様を傍観するしかできなくなっていった男の様相のコントラストが、鑑賞し終わってから時間がたった今でも、心に焼き付いています。
一度は離れた二人。自分を見つけてくれた人はそれだけに終わらなかったことに貴女は気づいたのですね。
「心の止まり木」はすぐ傍に・・・
印象深い作品の一つとなりました。(4.2点)
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