劇場公開日 1999年12月11日

「小屋のシーンがすごい」橋の上の娘 あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0小屋のシーンがすごい

2011年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

1998年フランス映画。90分。2010年54本目の作品。名匠パトリス・ルコントの作品で、フランス映画の顔ダニエル・オートゥイユとジョニー・デップの妻バネッサ・バラディが主演を務めている。

内容は;

1,橋の上から投身自殺しようとしている女はナイフ投げ師に「的」として雇われる。
2,2人は公演の旅に出る。
3,旅先で女は別の男と駆け落ち。それから2人の生活が狂っていく。

「的」として女を雇ったナイフ投げ師は、何があっても「的」に情を抱いてはいけない。もし抱けば手先が狂ってしまうから。そんな2人は心の内で惹かれ合い、そして表面上は反目しあっていく。このつかず離れずな屈折した愛を描かせるとルコントは本当に凄い。

全編白黒にしたのは、そんな2人の関係がどこかプラトニックであり、それが古典となってしまったというルコントのメッセージか。

2人が本編の中で唯一、小屋で行った「愛の行為」は今まで観たラブシーンの中で一番官能的。

何度でも繰り返し観たい作品です。

あんゆ~る