「暴走する映画」ネットワーク Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
暴走する映画
総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 70
音楽: 0
視聴率を巡っての厳しい競争にさらされるテレビ業界。途中まではなかなか面白かったのだが、CCAの会長のジェンセンがビールを豪華な会長室に呼びつけて、急にどこかの舞台俳優さながらにわけのわからない観念的な思想を叫ぶところが理解出来ない。ビールは元々精神的におかしくなっていたとはいえ、あれだけですっかり会長の話に洗脳されてしまって制御出来なくなってしまう。また、いかに彼が自分の会社に都合の良くない放送を前回したとはいえ、会長も何故自分のところの看板番組をあのように手をかけて潰すようなことをするのかもわからない。彼に前言を撤回させるように命令するか、番組から降ろせば済むだけのことだろう。
テレビ業界の何でもする汚い視聴率競争の裏世界を描きたいのだろうが、手が込みすぎていてわかり辛かった。物語の後半からは大袈裟な表現や演出が目に付くようになって、あまり自然な感じで見られなかった。物語が暴走するテレビ業界の裏側を描くということなのだろうが、映画そのものも暴走したような感じ。
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