「あまり刺さらなかったが余白がイイ」ナイト・オン・ザ・プラネット mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
あまり刺さらなかったが余白がイイ
以前から興味があっていつか観たいと思っていたところテアトル系で企画上映をしていたので「ちょっと思い出しただけ」を観た1週間後に鑑賞した。
5つの都市で同時に起こった事を順に描いて交わらない物語。共通点はタクシーの中で起こるドライバーと客との交流。
普通なら回想や別のシーンをインサートしたくなると思うが一貫して車内の会話と車の走るシーンとその周辺で紡がれる。つまり物語は話す人の主観であって裏付けはない。ローマのドライバーの話は誇張がありそうだし、ヘルシンキのドライバーの不幸話は実はウソなんじゃないか?とも思った。
それだけストーリーが固定化されない余白の大きな作品で後は観た人が補って完成するのだろう。なので刺さる人には深く刺さるのだと思う。
残念ながら私にはあまり刺さらなかった。なので好き嫌いでの評価はあまり高くない。が、良い作品だとは思う。もし深く刺さるような登場人物が描かれていたら星4.5くらいはいくんだろう。
コメントする