「知らずにいたらバチが当たると本気で思うほどの不思議な映画」ナイト・オン・ザ・プラネット グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
知らずにいたらバチが当たると本気で思うほどの不思議な映画
よく、なんでこんな邦題つけたんだ❗️とお叱りになる方がいらっしゃいますが、この作品は、〝なかなかどうしてやるじゃないか〟という感じではないでしょうか。原題のままだとなんだか地学的なイメージが先行して下手をすると鉱物資源を思い出し兼ねません。
でも、〝プラネット〟だと、とある惑星の住人たちの物語、みたいな語感がして、この5つのエピソードが俄然、人間味溢れるものとして胸に沁みてくるように感じられるのです。
人間ってどうしようもなくバカなところがあるけれど
妙に健気で頑固で愛おしい
そんなどうしようもないほどバカな奴らだけど
地球上のあちこちにいてくれて
だからこそ、なんだかんだ言っても、私も生きていける
どんな映画だった?と描かれても、ひとことで答えようのない不思議な映画、としか言えません。
でも、この先何年もこの映画、この監督を知らないままでいるのは、人生の機微についてのひとつの重大な要素をみすみす置き去りにしてしまうほどの損失だと思います。
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bloodtrailさんのコメント
2022年2月23日
グレシャムさんへ
ご覧になったんですね!不思議な映画ですよね。密室ドラマで世界旅行して人間観察して、何の感動もないけど記憶には残り続けると言う。ジャームッシュの魅力ですね!