「タバコ吸うよね、そして変なところで消すよね」ナイト・オン・ザ・プラネット kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
タバコ吸うよね、そして変なところで消すよね
高校生の時に初めてデートする女の子と試写会を観に行った。それがジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」だ。正直、面白くなくて、彼女に謝ったことを覚えている。実はそれから2019年の「デッド・ドント・ダイ」を観るまでジム・ジャームッシュを避けていた。自分には合わないだろうと思ったから。
今回、本作を観ようと思ったのは、映画「ちょっと思い出しただけ」に関係あるみたいだったから。予習としての鑑賞だ。
タクシードライバーと客という形の短編集という形はとても好き。話も意外と面白かった。いや、もちろんオチが中途半端だなと思うけど、こういう映画って割り切ることができたならあまり問題ではない。
それにしてもほとんどのキャラクターがタバコを吸っているのが印象的だ。タバコの火をタクシーのドアの内側とかで消しちゃうのも。
大学生のときにこの映画を観ていたら好きになれただろうか。あの子に謝らなくてもよかったかもしれないな、なんてことを想像した。
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