「地球の縁をタクシーが廻る」ナイト・オン・ザ・プラネット シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
地球の縁をタクシーが廻る
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時差のある五ヶ国でのタクシーの運転手と乗客の絶妙なやり取りが楽しい一夜だけのタクシー夜話で、ジャームッシュ作品の中では、一番好きで愛おしくなる作品でした。言葉も立場も人種も違うけど、いまもこの星のどこかでみんなが同じように抱えている孤独感や疎外感が、束の間の車内でのやり取りで癒されて、心がほっこりします。改めて、ジャームッシュの才気と温かさが感じられ、うまいなぁって思いました。最後のヘルシンキ篇で夜が明けて美しい朝日が昇って終わるのも、起承転結としてきれいなエンディングでした。エピソードでは、ウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズの掛け合いが魅力的なロスアンゼルス篇と、ニューヨーク篇、ヘルシンキ篇がお気に入り。
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