「女性からの視点を与えてくれる名作です」トッツィー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
女性からの視点を与えてくれる名作です
トッツィーという名前のニューハーフのショーパブが東京と大阪にある
その業界ではナンバーワンの人気店だとか
大昔だけど一度友人に連れられて行ったことも有るように思う
本作はこのように日本でもタイトルを店名につけられた店ができたほど大ヒットした
なのでトッツィーは日本ではオカマと同義となってしまい、本作自体もそのような映画ではないのかと思ってる人もいるだろう
しかし内容はもちろんそうではなく単に仕事が欲しいが為に女装した売れない役者が巻き起こすドタバタコメディ
決してLGBTを扱っているわけでは無い
とは言え単にコメディでは終わらないのだ
男性にとっては、女性から見た世間とはどのように見えるのか、感じられるものなのかという視点を与えてくれる映画なのだ
女性に取ってはその視点への共感が有るのかも知れない
それが本作を大ヒットに押し上げた理由だろう
魅力的な女性がいる
思わず声をかけ食事に誘う
男性に取ってはそれだけのことが、女性からどう見えるのか、どう感じられるものなのか、コメディとして大笑いさせられながら考えさせられるのだ
ジュリーのお父さんの求愛
病院院長役の老俳優の自宅前での待ち伏せ、部屋に居て貰うための行動、そして押し倒そうとする行為
腹を抱えて笑っていながら、過去の自分の行動を思い返して冷や汗がでた男性も多いと思う
エンドロールに流れるメインテーマはスティーブン・ビショップが歌っておりこれもまた大ヒットした
曲と演奏はデイブ・グルーシンというジャズフュージョン界では泣く子も黙る大物
ミュージシャンもそうそうたる名前が並ぶ
AORの典型として当時の時代の雰囲気を21世紀の今でもそれを甦らせる力を持っている
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