東京の合唱(コーラス)のレビュー・感想・評価
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治安維持法の猛威の中『老朽淘汰』と言い切るそのアイロニー。
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この映画は90年前の男の演出家によるに男目線なお話。さぞかし保守的な話と思いきや。
『老朽淘汰じゃよ』の台詞に感動す。なお、今年10万円で老朽淘汰された老人が生まれる15年前のお話。
この家族の一番下の弟が我が亡父。故にこの映画に登場する人物は既にこの世には一人もいない。
さて、
『国民健康保険』の考え方は1961年から現行の『決まり』が始まるが、1938年には古い形でも始まっている。実態はどうであったか分からぬが、日本人にはそう言った気質があるのかも知れない。
『PLAN75』などと考える在米日本人女性演出家の滑稽さと、それを笑えない日本人の異様さが怖くなる。まぁ、僕には関係ないが。
また、この15年後の同じ日に大日本帝国は瓦解して、1946年に治安維持法がGHQの平和憲法へと姿を変える。
ビラを配りのぼりを立てるとは、言うまでもないが、この時代は醜態になる。この演出家はさり気なく出鱈目な話を喜劇として表現する。素晴らしい。
追記
しかし、盛られるカレーライスが凄く不味そう。『健康なる風姿』を応援している食べ物には見えない。これも小津安二郎監督のアイロニーに思える。
『花の都落ち』とかに題名を変えよう♥
キャピタリズムを否定し、なんと女子高の英語教師とは甚だ不謹慎!でも、東京を離れて、この家族は大空襲をまぬがれた可能性は高い。
『歴史を予見せんが為に歴史を学ぶ』
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