劇場公開日 1933年2月9日

「【姉は弟を想い、ダブルワーク(タイピスト&をいかがわしい酒場で働いている。)をするが、それが起こした悲劇を描く。何となく、岡田嘉子さんの波乱万乗の人生を思い出してしまう作品。】」東京の女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【姉は弟を想い、ダブルワーク(タイピスト&をいかがわしい酒場で働いている。)をするが、それが起こした悲劇を描く。何となく、岡田嘉子さんの波乱万乗の人生を思い出してしまう作品。】

2024年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■大学生の良一は姉・ちか子(岡田嘉子)と一緒に暮らしている。彼はちか子に、昼はタイピスト、夜は大学で翻訳の手伝いをして学費や自分の面倒を見ていると聞かされていた。
 ある日、良一は、ちか子が実はいかがわしい酒場で働いているという事実を知ってしまう。

◆感想

・姉の身を案ずる弟の苦悩を描いた昭和初期のサイレントドラマであるが、結果が哀し過ぎる。

・昭和初期の行き詰まった時代に生きる人々が織り成す物語が悲劇性をさらに強めている。

<小津安二郎監督は、こんなシビアな物語も取っていたのかと驚いた作品。>

NOBU