トータル・バラライカ・ショーのレビュー・感想・評価

ー　レニングラード・カウボーイズって、アキカウリスマキの映画用のバンドかと思ったら大間違い。無茶苦茶格好良い。
　　更に驚くのは旧ソ連退役軍人の大音楽隊のソロで歌うオジサンの伸びのあるボーカルの凄さである。
　　ヴォルガの舟歌や、カリンカや、ダークアイズと言ったロシアの超有名な曲の格好良さよ！！
　　レニングラード・カウボーイズも、ボブ・ディランのノッキング・オン・ヘブンズ・ドアを披露したり、感動的なのは両バンドが肩を組みながら歌うロシアの歌謡曲を原曲とした「悲しき天使」の大合唱シーンである。
　　観客の数も半端なくって、(七万人って、記載がある。）レッド・ホット・チリ・ペッパーズのコンサートかと思ったぞ！！
　　いやあ、アキ・カウリスマキ監督の人脈なのか、何でこんなに凄いコンサートが実現したのか、誰か教えてくれい！！－

出だしホール会場での演奏かと思いきやフェス並みの大歓声、フィンランド・ヘルシンキの上院広場に７万人が集まった観客の迫力と総勢１７０万人のロシア赤軍合唱団の存在感に圧倒させられる、主に民族音楽を中心に聴き覚えのある曲も多数、民族衣装で踊る圧巻のダンサーたちが楽しくも肝心のレニングラード・カウボーイズ面々がミュージシャンとしてしっかり演奏する姿に『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』やその続編である『レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う』で見せたコミカルでトボけた印象から程遠く格好良いバンドとしての佇まいに渋さが増す。

アキ・カウリスマキの創作から架空のバンドとして始まったレニングラード・カウボーイズ、本作のコンサート自体はバンドからの発信だったのか？カウリスマキが映画として企画したものだったのか？それとも旧ソ連の退役軍人側から？？

ボブ・ディランの「天国の扉」はガンズ・アンド・ローゼズがカバーしたアレンジに似通っているような！？

映画の最初、モスクワでコントラクトにサインをして、1993年１２月にヘルシンキのでコンサートをするように思える。シベリウスのフィンランディアでコンサートは始まる。あとで読んだが七万にんの観衆を集めたらしい。ハートの旗やロシアの国旗を振り回して歓声している人もいる。観衆もロシアとフィンランドからのようだ。コンサートは『平和』がテーマのようにも思われる。米国・ソ連の『 冷たい戦争』の　時代でもあるようでもあるからそれをアメリカの音楽を歌うレーニングランドカーボーイとソ連のThe Alexabdor Red Army Ensemble and Dance ensemble との融和でもあるようだ？

演奏曲リストーー歌が上手いので聞き応えがあるね。
Finlandia
Let's Work Together　一緒にやろうね。
The Volga Boatmen's Song　レーニングランドカーボーイはただ立っているだけ。
Happy Together --ロシアとフィンランドとHappy together 微笑ましい。アメリカのタートルズの曲。これいいね。
Delilah
Knockin' on Heaven's DoorOh, Fieldーレーニングランドカーボーイが寝転んで、ウインクルピッカー靴と50年代のクイッフヘアースタイルを大草原のように、靡かせている。おかしいね。
Kalinka　アイダーダアーアイダー　　ロシアのフォークソング。
Gimme All Your Lovin'
Jewelry Box
Sweet Home Alabama
Dark Eyes　ロシアのフォークソングは馴染みがあるね。
Those Were The Daysーーここで２各国はもっと接近して密接になった感じがする。(下記の歌詞はSource: LyricFindより抜粋）…
Once upon a time there was a tavern
Where we used to raise a glass or two
Remember how we laughed away the hours
Think of all the great things we would do?

Those were the days, my friendWe thought they'd never end
We'd sing and dance forever and a day
We'd live the life we choose
We'd fight and never lose
Those were the days, oh yes, those were the days
レーニンの胸像が赤い車の座席に。

Leningrad Cowboys Total Balalaika Show無料で観られる。玄人だから演奏も歌も上手いね。ロシアのフォークソングが懐かしいね。あと、アメリカの古い歌も、彼らが歌うと迫力があるね。
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