「詩的なウエスタン」デッドマン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
詩的なウエスタン
≪JIMJARMUSCHRetrospective2021≫
ジャームッシュが格好良かった頃のジョニー・デップを起用して監督自身のイメージを覆した?異色な西部劇。
ニール・ヤングが掻き鳴らすギターの軋む音とマッチしたクールな映像に余計なモノを排した物語の空虚感が堪らなくシブい!!
詩人でもあったウィリアム・ブレイクの詩を絡ませながら死にゆく者と、その案内人のように付き添うインディアンに流れるロックンロール。
ロバート・ミッチャム、ジョン・ハート、ガブリエル・バーンと大御所を脇に添えて女装姿のイギー・ポップにはヤラれた!?
頼り甲斐のある不思議な雰囲気を醸し出すノーボディのキャラが抜群で二人の遣り取りも楽しい。
死に近づきソレを待つ男を静かに演じたジョニー・デップの演技と新たな一面を見せ付けたジャームッシュの手腕には脱帽する。
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