「幻想的な西部劇」デッドマン Ravenclawさんの映画レビュー(感想・評価)
幻想的な西部劇
モノクロ映画だが、気にはならない。
18世紀のイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの引用が散りばめられているが、分らなくても十分楽しめる。
ジョニー・ディップなので、エキセントリックな役がよく似合う。
ただ、旅の先導役となるインディアンのノーボディだが、その体型が……
ブレイクに関する深い造詣と、人生の智慧を持つ不思議な男だが、なんであんなに太っているのかわからない。
馬に乗るのも大変そうだし、乗ったあとでは馬がかわいそうだ。
賢者は痩せているのが普通で、ぶくぶくした例は聞いたことがない。
しかもインディアン。
太ったインディアンという言葉は、矛盾しているのではなかろうか。
映画の配役は、容姿や体型も含めて決めているのだと思うが、あえて肥満体を選んだのはなにか意味があるのだろうか。
よくわからない。
音楽はニール・ヤング。
映画を視ながら、即興でつくったそうだ。
エレクトリック・ギターの金属音がうるさくて耳障り。
これもミス・キャストだと思う。
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