劇場公開日 1995年12月23日

「幻想的な西部劇」デッドマン Ravenclawさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0幻想的な西部劇

2017年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

モノクロ映画だが、気にはならない。
18世紀のイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの引用が散りばめられているが、分らなくても十分楽しめる。
ジョニー・ディップなので、エキセントリックな役がよく似合う。

ただ、旅の先導役となるインディアンのノーボディだが、その体型が……

ブレイクに関する深い造詣と、人生の智慧を持つ不思議な男だが、なんであんなに太っているのかわからない。
馬に乗るのも大変そうだし、乗ったあとでは馬がかわいそうだ。

賢者は痩せているのが普通で、ぶくぶくした例は聞いたことがない。

しかもインディアン。
太ったインディアンという言葉は、矛盾しているのではなかろうか。

映画の配役は、容姿や体型も含めて決めているのだと思うが、あえて肥満体を選んだのはなにか意味があるのだろうか。
よくわからない。

音楽はニール・ヤング。
映画を視ながら、即興でつくったそうだ。
エレクトリック・ギターの金属音がうるさくて耳障り。
これもミス・キャストだと思う。

Ravenclaw