「古さを感じず、引き込まれる…」天国と地獄 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
古さを感じず、引き込まれる…
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前半は三船敏郎が中心に描かれ、テンポも良く、どんどん次の展開に引き込まれる。特に身代金受け渡しのシーンは印象深い。後半は仲代達矢ら刑事の執念の捜査、犯人が山崎努とわかってからの張り込みなど、緊迫感ある。黄金町のドヤ街などインパクトあり。三船の会社の立ち位置や、捜査模様が丁寧に描かれていただけに、ラスト、なぜそうまでして、恨みをもって犯行に及んだのか、もう少し描いてほしかった。結局、高台にある三船の豪邸が天国に見え、下界で暮らす自分の境遇が地獄と言うことだったのだろうが、医者の卵?インターンの青年が地獄の境遇と言うのが、あまり腑に落ちなかった。三船敏郎は渋く、力強く、今の役者では中々代わりはいない。
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