「sleeper agents」テレフォン everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
sleeper agents
冷戦時代、核戦争に対抗すべくKGBが巧妙に仕込んでおいた秘密作戦は、普段は米国民間人として暮らすスパイ達にRobert Frostの詩を聞かせると、暗示にかかり予め訓練され与えられていたテロ任務を遂行する…というもの。20年近く経て緊張緩和となった今、スパイ名簿を盗んだ何者かがスパイを使って意味不明なテロを始めてしまい、米国を刺激しないようにと主人公Borzov少佐が1人モスクワから送り込まれます。
テロの対象そのものが古過ぎてしまい、米国も分析に手こずるというのがミソですね。
ドラえもんの暗記パンも、多分杉下右京さんもビックリな少佐の記憶力。片っ端から新聞を読み漁ってテレビを見るという情報収集、女性が媚びたりセクハラに喜んだりする描写や、手動のミサイル照準、車が随分と脆そうな辺りに時代を感じます。
爆発やらヘリコプターやらお金をかけている割に大味な感じですが、最後追い詰める所はサスペンスフルで良かったです。
反融和以外の犯人の動機がいまいち。単に自己顕示欲が強いのかしら。
コンピューター並みに賢いリケジョなPuttermanがとても良かった。
KGB組織内でも英語…なのは良しとして、最後のオチがまさかと思ったそのまさかで。もう少し渋く決めてもらいたかった…。
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