「照子と瑠衣を読んで…」テルマ&ルイーズ よしおさんの映画レビュー(感想・評価)
照子と瑠衣を読んで…
井上荒野さんの『照子と瑠衣』という小説を読んで思い出し、primevideoで配信終了間近だというのも相まって鑑賞。公開当時に観て以来なので、かなりの年数が経過しています。
いわゆる、アメリカン・ニューシネマの流れを踏まえた、女性2人が主役のロードムービー。人気者になる前の若きブラッド・ピットが出ている。
ウェイトレスとして働くルイーズと、専業主婦のテルマ。2人はただなんとなく週末のドライブへと出かけただけなのだが…
ほんとによくあるロードムービーで、序盤はどんくせーなー、テルマはよぉ…と、イライラする事になり、さらに2人の旅はテルマが発端となるトラブルの連続。しかし、その都度覚醒し、大胆になって行く姿はなかなか気持ちがいいです。
終わり方も、ほんとアメリカン・ニューシネマの終わり方。ただ、崖っぷちに追い込まれ絶望的ながらも前を向き、アクセル全開。この2人にはこの終わり方しかしないでしょう。痺れます。
カメラワークも良いです。パトカーから逃げ切ったと思った途端、溪谷から迫るヘリとか、ゾッとしました。景色も美しい。
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