「かわききった悲しみ」テルマ&ルイーズ komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
かわききった悲しみ
もやもやを抱えながら進む前半と、そこから様々なしがらみを捨て去り一気に加速する後半。爽快感もどんどん大きくなっていく。
テルマとルイーズは本当の自分を取り戻し自由になれたのだろうか?私には思考を放棄するところまで追い詰められてしまったように見えた。こうなると、例えメキシコに逃げられたとしても、強盗暮らししか道はなかっただろう。
最後、主人公二人が包囲する男性警官達に銃を向けられ逃げ場を失う。やがて、こんな社会に捕まりたくないとばかりに、青いサンダーバードで有史以来変わらぬグランドキャニオンの崖から飛び立つ二人。
爽快ではあるが、沙漠のように乾ききった悲しみを感じた。
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