「悪人ではない普通の2人」テルマ&ルイーズ Makiさんの映画レビュー(感想・評価)
悪人ではない普通の2人
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テルマの心の中にわだかまっていたものは相当なものだったのでしょう。ルイーズも心に闇を抱えながらこれまで一生懸命生きてきた人です。二人とも普通の女性で、色々な重圧に耐えながら日々楽しむ事もなかなか出来ず生きてきたけど、旅行をきっかけにそれらを全部置いてきて、自由になったと思ったらやっぱりいく先々で現実は待っている。今まではそこで負けてきたけど、全てを置いてきた今なら何でもできる。結果犯罪者になっちゃった。でも社会の重圧を自分の力ではねのけて、今自分たちは自由で身も軽く、何より一緒にどこまでも行ける親友が隣にいる。あの世までかっ飛ばしてやるわ!
悲しいけれどスカッとしました。何より、大悪党になってしまった彼女たちは、もともと被害者でした。H.カイテル扮する警官はそれを理解してくれ、ルイーズもそれをわかっていたはずです。同じように日々重圧を感じながら生きている女性の視聴者にとって、心を揺さぶられる作品でした。
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