劇場公開日 2014年4月5日

「船頭多くして船山に登る」ツイン・ドラゴン バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 船頭多くして船山に登る

2025年10月12日
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鑑賞方法:その他

単純

斬新

『プロジェクトA』以来、映画館で観れるジャッキー映画は映画館で観ているのだが、この映画は何かの理由で映画館では見逃してしまい、レンタルビデオで観た。当時としてもすでに珍しかった2本立てだった記憶があるので上手く時間が合わなかったのかもしれない。

香港監督協会が運営資金調達のために企画製作した作品とのことで、そういう意味ではこの作品は厳密にはジャッキー映画ではない。監督がツイ・ハークとリンゴ・ラムの大物2人な上に、アクション演出はジャッキーがしたと思われ、それぞれがお互いに配慮したのか、あるいは自作と違ってあまり力が入ってなかったのか、誰の作風でもない散漫な映画になってしまっている。コメディ部分もそもそもいくら双子だからってあんなに体の動きまでリンクしないだろとちょっとシラケてしまった。

2人のジャッキーが対面する合成シーンは今となっては珍しくもないだろうが、あの当時は最先端のテクノロジーだった。それまでは同一俳優が双子とか瓜二つを演じる場合、正面とバックショットの切り返しなどで表現してたはず。ただ、その合成の出来は同時期に公開されたハリウッド映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』の合成技術と雲泥の差で、ハリウッドと香港の技術力の差に落胆した記憶がある(映画自体の出来はどっこいだと思うのだが)。

バラージ
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