劇場公開日 1981年1月

チャンスのレビュー・感想・評価

全29件中、1~20件目を表示

3.0ゆっくり話が進む

2025年10月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的に障害がある住み込み庭師で幼少時から家の外に一歩も出たことのない中年男が、雇い主の死とともに家を追われる話。

身なりは仕立ての良いスーツを纏い、言葉遣いや物腰も上品なので雇い主からの扱いが良かったことが伺える。
結果的にそのことが、出会った上流階級夫妻の勘違いを招く。

フォレスト・ガンプってこれを元に考えたのでは、と思ってしまう。
隔離生活していた異常さはトゥルーマン・ショーのトゥルーマンにも少し通じる。

コメディ扱いされるが正直コメディには思えない。
おかしな行動をしても男本人は至って真面目で笑わせる気はなく、悲しみもほとんど感じていない分、傍目からは哀れにみえる。悲哀の映画だと思う。笑い要素の強いクルーゾー警部とは違うピーター・セラーズが素晴らしい。

公開翌年に亡くなるセラーズの体調があまり良さそうに見えない。あまり動きがないのも撮影時にそういう影響があったからだろうか。
あまりに動きが少ないため、作品の冗長さは否めない。

本作でアカデミー賞にノミネートされたセラーズ。もっと長生きしていろんな作品を観てみたかった。

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まる

3.0「この国では白人でさえあれば何だって手に入る」との黒人女性の皮肉発言は見事だったが…

2025年10月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

全く知らない作品だったが、
調べてみると、なんと
・シュレンドルフの「ブリキの太鼓」
・ベルイマンの「秋のソナタ」
・レッドフォードの「普通の人々」
・スコセッシの「レイジング・ブル」
・リンチの「エレファント・マン」
などの名作がベストテン入りした年に
第7位に選出された作品と知って、
慌てて録画鑑賞した。

しかし、コメディと言ってしまえばそれまで
だが、私にはその制作意図の良く分からない
作品だった。

実はチャンスの知能の低さがそうさせている
だけなのだが、
彼の落ち着きぶりや心穏やかさから
周囲の人々の誤解や勘違いを招く
というお話。

チャンスの身元が分からないのが
FBIやCIAが彼の経歴を消す位の大物だった
からとの誤解等々、
そのレベルが拡大していく。
そんな誤解・勘違いの数々のエピソードを
上手く考えたものだなあと感心する一方、
少し御都合主義的にも感じてしまい、
展開に充分には乗り切れなかった。

そして、この誤解話をどのように
決着を付けるのかが想像出来ずに
観ていたが、
キリストの水上歩きの奇跡のように彼を
描いたラストシーン。
しかし、私には、とても
チャンスとキリストを同一視は出来ず、
この作品への理解を阻む一つの要因とも
なった。

この作品で、社会を風刺した意味ある箇所が
あったとしたら、
チャンスの元同僚の黒人の女性の
「この国では白人でさえあれば
何だって手に入る」
との皮肉の発言の部分だったろうか。

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KENZO一級建築士事務所

3.0人をピカソようにマルチで見よ

2025年10月11日
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鑑賞方法:TV地上波

笑える

難しい

最初は何からも毒されていない子どものように生きなさい、と思ったがどうも違う黒人問題かとも思ったがそれも違う、他人の言葉を自分の価値観だけで判断してはいけない具体的に全体をしっかり聴いて出来れば他の人の意見も聴いて判断しなさいと そしてともかく聴く耳を持つこと。かなと思いました。

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からす

4.0あるがままに

2025年10月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

幸せ

ドキドキ

チャンス(ピーター・セラーズ)は物心ついた頃から庭師として働いていた。
屋敷から出たことはなく、読み書きは出来ないので、テレビを見ることが大好きだ。
屋敷の主が亡くなり、追い出されてしまう。
町をフラフラしていたら、ひょんなことから大富豪の奥様(シャーリー・マクレーン)に拾われる。
二人の演技を観ているだけで幸せになれる。

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いやよセブン

3.5アメリカンジョーク

2025年10月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ピーターセラーズ扮する庭師チャンスは家政婦から家の当主が冷たくなっていたと聞かされても平然としていた。家の処分に法律家が訪ねたが、使用人リストには庭師の記録が無かった事もありチャンスは退去勧告を受けたが理解出来なかった。

身寄りが無い知的障害者が世の中に放り出されたら如何ともしがたいね。一見紳士に見えるから始末が悪い。しかしながら事故にあった事から大統領が訪ねて来る様な上流階級屋敷に滞在する運に恵まれた。心根が優しいと良い事があるのかな。でも勘違いも甚だしい展開だったね。アメリカンジョークかな。

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重

4.5俳優はいくつ顔を持っていても良い

2025年10月7日
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温室育ちの庭師チャンス
演じるピーター・セラーズ

放り出された荒廃した街
自由の国アメリカの首都
新世界を彷徨う純真な彼

そのギャップ、戸惑い
彼の心に有るTV番組
喜びと空虚と真実
欲とは無縁のチャンス
悩める時代への助言

汚れた時代
失った時代
純粋で神秘
自然であれ

純真無垢な彼
引き込まれた

ピーター・セラーズ
上手い俳優と思う。

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星組

3.0思っていた内容と違った…

2024年7月21日
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鑑賞方法:VOD
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める

3.0ピーター・セラーズといえば「ピンク・パンサー」でいっぱい笑わせてい...

2023年7月29日
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鑑賞方法:VOD

ピーター・セラーズといえば「ピンク・パンサー」でいっぱい笑わせていただきました。そんな彼の ちょっと昔1981年に創ったの「フォレスト・ガンプ」みたいな映画。「Empire of Right」で刺激されて、多分再鑑賞(随分昔に見た気がする)なにせ古いので・・・。こんな感じで受け手が勝手にイメージを膨らませるのは。まぁ許せますが・・。悪意と意図を持っった人が虚像を作りあげちゃうと困るよなぁ・・。今の政治家ってそんな人ばかりじゃない? 私の住む横浜の市長は、そうやって作りあげられた虚像で、困ったものです。しかも欲と悪意の人だから、救いようがない。
ピーター・セラーズには、やはり、笑わせて欲しい♪

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J417

4.0【純真無垢に生きる庭師チャンスを崇め奉り、且つ疑惑を持つ政治家たちの姿をシニカルな視点で描いたコメディ。恩人の葬儀の際、ホワイトハウスに向かってチャンスが”池の上を歩いていく”シーンは、忘れ難い。】

2023年2月26日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

知的

幸せ

■数十年間大富豪の屋敷の庭師を務め、一歩も外に出たことがないTVだけが世界の全てであったチャンス(ピーター・セラーズ)。
 ある日、屋敷の主人が静かに亡くなる。
 管財人に屋敷を出ていくように言われたチャンスは、街のあちこちで見かける物珍しいものに気を引かれていると、同じく大富豪で、大統領のご意見番だったベン・ラッドの妻イヴの高級車と接触してしまう。

◆感想

 - 今作は、本日観た映画のラストシーンで流れた映画である。細部を忘れていたので、再鑑賞した。-

・チャンスの何の政治的知識も無いのに、軽度の知的障害を持つが故に、純真無垢なる言動。
それが大統領の”経済を上向かせるためには・・、”という問いに
”秋、冬が有っても愛が有れば春になり、芽が出て、育ちます・・。”というチャンスの庭師としての言葉を勝手に解釈して、彼を崇めつつ、一方では彼の出自を探る大統領の滑稽な姿。

・だが、そんな彼の無垢なる姿を見て、病末期の恩人ベン・ラッドが”妻イヴを頼む・・”と言う姿。
可笑しくも何だか切ないシーンである。

<”人生とは心の姿なり”を地で行く、見事なるコメディ要素を絡めた作品。
 恩人、ベン・ラッドの葬儀の際に、政治的思惑が飛び交う中、独りホワイトハウスに向かってチャンスが”池の上を歩いていく”シーンは、忘れ難い。
 流れる曲は「ツァラトゥストラはかく語りき」である。
 今作は、示唆に富んだ作品であろう。>

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NOBU

5.0まあまあやね

2023年2月5日
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まあまあやね…
何基準か?
さあ🤷‍♂️

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ミスター

4.0もう一度観てちゃんと理解したい映画

2022年11月1日
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鑑賞方法:VOD

タイトルと星の数、ピーターセラーズということだけでずっと観たかった。やっと観ることができた。

ピーターセラーズの穏やかな喋り方、邪気を感じさせない不思議な人物の演技が良かった。どこから来た何者なのかみんなわからないけど、話す言葉にみんなそれぞれ自分達で解釈して感動してしまう。みんなに受け入れられて良かったねと思う反面、いつかバレたらどうなってしまうんだろうとハラハラしながら観た。

だけど、観終わった後にそれは自分の取り越し苦労だったんだと知った。

映画のラストで正直、あれ?ここで終わるの?

と思ってしまったので、Wikipediaを検索したら
風刺映画と書いてあり、
話の内容はあの哲学者ニーチェの書いた哲学の本になぞらえられてあるというようなことが書かれていた。

 ニーチェの本を検索したら、
愚者が神が死んだことを知り、山を降りていって超人になる話と書かれていた。

不思議な映画だという印象が残った水に浮かんで歩く姿も、キリストの話からだそう。

感覚的にとてもいい映画だと思ったけど、まったく理解していなかった。
永劫回帰の思想とはなんだ?
ニーチェの本を読んでから、もう一度観て理解したい。

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ししまる

4.0唐突な設定をリアルに演出

2022年9月30日
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ちょっとこんなことあり得ない話ですが、セラーズ選手の演技力と奇をてらわない淡々とした演出によって不自然さがないところが感心です。あからさまに主張しない風刺、隠喩の効いた脚本もいいですね。何だかセラーズ選手がチャプリンに見えた

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越後屋

4.0"人生とは心の姿なり"

2022年2月4日
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チャンスは素朴な善人だが、周囲の裕福な人々は彼の言葉のすべてを神の言葉のように礼賛する。反対に、彼がちょっと頭の弱いただの庭師だということを知る人々は、彼の言葉に悪意さえ見出す。

誰の見解が正しいとか間違ってるとかそういうことはどうでもいい。というか人によってバラつきがあることこそが本質だ。チャンスは多くを語らない。彼が大事にしているのは庭とテレビだけで、それ以外のことにはあまり関心がない。何を考えているのかよくわからない。だから誰もが彼を好きなように理解する。よくわからないからこそ、自分の好きなように編集することができる。

こうやって書くとなんだか悪いことのような気がするけど、誰もがやっていることだ。いくらひっくり返そうが顕微鏡で覗き込もうが人の本心なんてものは見えないから、限られた言葉や所作の節々を線で繋いで出来上がった虚構を、我々はとりあえず「あなた」とか「君」とか呼んでいる。

チャンスと出会うさまざまな登場人物に心境の変化が訪れるが、それはチャンスと向き合った結果というより、チャンスを通じて自分自身と向き合った結果という感じがする。

だからチャンスとの出会いによって必ずしも善の方向に上昇していった者ばかりではない。ラストシーンでベンの棺を運んでいた権力の亡者たちなどがいい例だ。

一方でベンはチャンスとの出会いによって自分の死を乗り越えることができた。ただしこれはベンが生来的にそういう精神的素地を有していたからだと思う。あと金持ちだったから。

おそらくベンはそういうことも薄々悟っていて、だからこそ彼の遺書の結びには「人生とは心の姿なり」という一節があったのだろう。たとえば微積分を知らない人がいたとして、その人が微積分を問いている人を見たところで「この人は微積分が解ける人だ」という所感を得ることはできない。

チャンスはある種の超越的存在だったから「彼をサンドバッグにして自己を知る」みたいなコミュニケーションの取り方がそこまでグロテスクに見えなかったけど、現実世界に彼はいない。ハナから「自分を知るために相手を利用しよう」みたいな魂胆で他者に臨むのはよくないなぁと思った。

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因果

4.0シリアスか、コメディか

2021年5月5日
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tiso jack

3.5ただ、テレビが好き。

2020年8月19日
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鑑賞方法:VOD

笑える

単純

主人が亡くなって庭師として住み込みで働いていた家から初めて外に出たテレビ大好きおじさんの話。
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このおじさんテレビか庭関係のこと以外全く頭にない。だから周りの人が言うことなんて何一つ理解できてないし、テレビがあると何よりもテレビに夢中になってしまう。
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それを見て完全に私だと思ったね。この映画の時代はスマホなんてない時代だけど、今はテレビを持ち歩けてしまっているから主人公以上にテレビ人間。
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電車の移動時間、ドライヤーで髪の毛乾かしてる時間、化粧する時間、最近は在宅で仕事中すら何かしらのコンテンツを見てる。さすがに人といる時は見ないけど、ちょっとでも退屈だと思ったらすぐにドラマ見たくなっちゃう。
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客観的に自分の状態を見せられているみたいでちょっと反省した(笑).
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だからテレビに夢中になりすぎるおじさんに自分を重ねてどこか嫌悪感を抱きつつも、人との関係もおじさんのように、テレビついでにぐらいであしらうのが案外上手くいくのかもしれないと思った。
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せつこん

5.0最高峰のコメディ

2020年6月28日
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死をきっかけに始まる心温まるコメディ映画
全ての真理は自然にあり我々人間が繰り広げる日常は
コメディでしかない。ということだろう。
映画「ブラジル」で出会ったピーターセラーズ繋がりで
行き着いた映画だったが、素敵で素晴らしい出会いだった◎

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tomokuni0714

4.0大人のおとぎ話…というか、42年前の映画なのに十分”今の“🇺🇸を皮肉っている点では正に寓話というべきか…

2020年6月7日
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鑑賞方法:映画館

①大人の演出家と大人の役者とによる絶妙な演出と演技とをもってしないとこれ程ツボにはまったコメディにはならなかっただろうと思う大人のハリウッド映画。と今更ながらに感嘆するのはオジサンの郷愁ですかねェ。

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モーさん

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2020年5月31日
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ぴぴ

5.0チャンス

2019年4月30日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

笑える

興奮

もう何十年も前にこれをテレビで見た洋画劇場である 初め何の映画かと思っていたがこれほど感動したものも珍しい 実力者が大統領を気にする中で 主人公も同じように無垢な心で大統領をものともしないのである 人間の権力欲をうまく手綱をさばいた感じである 何十年経ってもこの作品を忘れない 派手さ はないが全く忘れことできない 作品 である

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たっちゃん

2.0シャーリー・マクレーン見たさに

2019年2月16日
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鑑賞方法:映画館

オーダーメイドスーツ、帽子、キャリーケース…
これで身を助けられたテレビが大好きなチャンシーが、観てるテレビシーンが長くて退屈になる。

詳しい人が観たらいいとこなんでしょうが。
シャーリーマクレーンが可愛くて、チャンシーに迫るシーンもうれしくなるほど。
風刺映画としていいとか、笑ったとかは、なかった。
それほど自分が、わかってない。

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sugorokuservice
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