「解き明かされない脚本の謎。」1408号室 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
解き明かされない脚本の謎。
普段、このテの作品は絶対に観ない(観れない)私。。
自分でもよくコレを選んだよなぁ…^^;と思ったけれど、
おそらくその理由はJ・キューザックが主役だったから?
…かな。
実際に観てみたら、さほど映像的に怖くはなかった。
どちらかというと心理ホラーに近く、観る者が持つ
トラウマに対して働きかけてくるような構成だった。
だから幽霊を信じないとか、神は存在しないとか(汗)
そういうことを言っている人たちが翻弄される話、、かな。
ここに登場するオカルト作家も、まんまとそこに嵌る。
彼が頑なにそれらを信じない理由は、自らが体験した
哀しい過去の出来事に起因していることが中盤で分かる。
しかし。。だったらなんでこんな職業を選んだのだろう。
明らかにそれらが自分にとり憑いてしまっているという…
どこぞやの教授(爆)も、そうなんだろうか??
なので早々にこの作家は、パニックに陥る(汗)
あれだけ粘り勝ちしておいて(お酒まで手に入れたくせに)
ずいぶん早いんじゃないの!?…なんてやや呆れた(=_=)
人間の過信なんて儚く脆いものだと、ここで実感する。。
あとは、、どう脱出するか?の見せ場から急降下。
どんどんワケが分からない展開になっていって、途中で
アレっ?と思わせるオチをつけてくる。
ここで終わらせるのかと思ったのだけど、ここからが長い。
冒頭から中盤、部屋の不気味さを強調するまでの描き方が
かなり面白かったせいか、この後半の壊れ具合には、
些少の謎解きを期待している身には、かなりの興醒めかも。
結局、分からないところは、最後まで明かされない…^^;
S・キングの原作は映像化が難しいんだそうだ。
うーん。。そうかもねぇ…とは思いつつ、それでも話は
いくらでも纏めようがあるだろうが~と思えて仕方ない。
超常現象なんていうのだから、そこに説明がつかないのは
致し方ない。肝心なのは、説明がつくはずの部分までも
謎のまんま終わらせないでよね??ということだと思った。
(カーペンターズの歌って、、聴き方によっては怖いのね…)