「心を壊す部屋。」1408号室 karin061さんの映画レビュー(感想・評価)
心を壊す部屋。
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主人公の「心」が次々に現実となって作り出される恐怖。
彼の心の中に閉じ込められていた「哀しみ」までも、
「恐怖」に姿を変えて襲い掛かります。
閉じ込められた密室の中で、
彼は彼が望んだ以上の恐怖に巡り合うのですが、
失ってしまった小さな命との再会は、
恐怖よりも強い悲しみを運んできます。
タイムリミットは一時間・・・。
徐々に破壊されていく精神。
「部屋」に住む「邪悪なもの」は、
リセットを繰り返しながら何度も彼の精神に攻撃をかけてきます。
夢か現実か、
果たして何所が本当の「終了」なのか、
観客まで幻惑しながら進むストーリーに、
すっかり引き込まれながらも、
最後はホテルの支配人の「企み」どおりになっていくのか。
愛娘を2度もその手から失ってしまった父の悲しみに胸を抉られる反面、
最後に見せた主人公の少し歪んで少し「邪悪」に見える微笑みに、
またまた心が惑わされるラストとなっています。
映像としては大変面白い作品ですが、
こんな形の恐怖は絶対に味わいたくないです。
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