劇場公開日 2007年6月16日

「京都を堪能できる映画かと思ったら、ロケ地は近所だった」舞妓Haaaan!!! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0京都を堪能できる映画かと思ったら、ロケ地は近所だった

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 プロ野球選手から役者、格闘家、ラーメン屋、市長選へと波乱万丈すぎるほどの転身を見せる堤慎一がとにかく凄い。「山猿」という映画に対抗して、「THE有頂天時代劇」を作るというエピソードには笑ってしまいましたが、本物の映画『THE有頂天ホテル』にも出演していた伊東四郎が白塗りだったことも舞妓の伏線になっていたのかもしれません(爆)。

 物語のメインでもありハチャメチャ感を盛り上げるのが、主人公鬼塚公彦(阿部サダヲ)。高校時代に京都へ修学旅行に行ったときに出会った舞妓さんたちのおかげで、すっかり舞妓マニアと化してしまい、写真を撮るだけでは飽きたらず、舞妓さんと野球券をするという夢を持つまでになっていた。阿部サダヲのハイテンションさにどこまでついていけるか心配でもありましたが、火に油注ぐきっかけとなった内藤貴一郎(堤慎一)のおかげでさらに不安は膨れ上がるばかり(汗)。

 一見さんはご法度のお茶屋の掟のため、鬼塚の勤める鈴谷食品社長(伊東)に対してアタック。その後のモーレツ社員ぶりは特別ゲストの故・植木等の出演でもわかるように、60年代のクレージーキャッツ喜劇そのものという雰囲気でした(笑)。ライバルの出現によって、鬼塚が本来の目的を見失ってたような展開には飽きがくるのですが、有名人が最終的に政治家になろうとする社会派的な要素も面白いし、東京に残してきたはずの彼女(柴咲コウ)との再会や意外な血の繋がりといった泣かせる(?)要素もプロットとしては楽しめました。

 全てがマンガ調なので、特に気に入ったのが新幹線が走るシーンで川の魚が飛び跳ねるところとか・・・細かなこだわり映像も面白かった。それに多少のウンチク・・・女子高生よりも身持ちが固いとか、銀座で飲むよりもリーズナブル!てか、銀座で飲むといくらかかるんだよ(自爆)

【2007年6月映画館にて】

kossy
talismanさんのコメント
2020年8月8日

kossyさん、教えて頂きありがとうございます!少しの場面でも、知っている風景が映ると嬉しいですよね!

talisman
talismanさんのコメント
2020年8月8日

kossyさんのレビューで、細部思い出したり、忘れてた部分、知らなかったことがわかりました!ロケ地はどこだったんですか?金沢?

talisman