ダウン・バイ・ローのレビュー・感想・評価
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いつも詩が流れている
ジム・ジャームッシュの映画を観ると、いつもそこに詩を感じます。なんというか、登場人物みんなが詩を生きているように感じて、そのリズムに浸っていたくなるというかね。圧倒的に心地よいんですよ、それが。 私、オープニングからもう夢中でした。家々を移動撮影で映し続けるだけで、もう一発でジム・ジャームッシュを感じますし、その瞬間だけで、あぁ、観て良かったって思ってました。始まって15秒ぐらいで観て良かったって思ってました。私の場合、こういう体験って他の映画ではなかなかないので、やっぱりジャームッシュは貴重な存在だなって感じちゃいますね。 存在に感謝です、ジム・ジャームッシュ!
ジャームッシュ監督はもういい
総合45点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:30点|ビジュアル:60点|音楽:60点 ) ジム・ジャームッシュ監督の作品「パーマネントバケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「コーヒー&シガレット」をこの数か月で立て続けに見てみた。だが彼の特徴として、どの作品も雰囲気重視で物語が薄っぺらで行き当たりばったり。ひたすらありきたりの会話やそこから想像される人間関係だけが描写される。 この作品も同様で、偶然会った登場人物たちが刑務所暮らしや逃亡生活の中、会話をしたりしながら人間関係の描写をすることが中心となっている。一応逃亡劇はあるものの、やはりかなりいい加減。自分は一連のこの薄い物語性にあまり面白みを見出すことが出来なかった。まるでジャームッシュ監督は、しっかりとした物語を使って映画を撮れば微妙な人間関係の描写は出来ないし、その描写こそ映画の核心とでも思っているかのよう。彼の作品はこれらで十分、たぶんもう見ません。
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