「男達を魅せる演出が素晴らしく、とにかく格好良い。」300 スリーハンドレッド アルさんの映画レビュー(感想・評価)
男達を魅せる演出が素晴らしく、とにかく格好良い。
ジェラルド・バトラー演じる、スパルタ王レオニダスの男の魅力を最大限に引き出し、300もの筋肉達が狂宴乱舞する様につい見惚れてしまう。
ストーリーはド直球の肉弾戦、剣と盾、そして槍。敵国のクセルクセス王との駆け引きも面白く、紀元前の古代ギリシア時代にもあった武士道精神と、勝ち目の無い戦いについ肩入れしてしまう日本人には堪らない設定。
何よりも素晴らしいのがカメラワークとCG、そして要所要所に挟まれるスローモーション。絶妙な距離感での定点カメラから敵を薙ぎ倒していくシーンは、興奮と臨場感を1つ上のステージへ上げてくれる。血飛沫もかなり出るのだが、芸術的な飛び散り方は寧ろ綺麗だと感じてしまう程。この辺の上手い見せ方は流石ザック・スナイダー監督。
300 vs 100万という戦いの結末は見えている筈だが、『もしかしたら…』を''期待''して観入ってしまう。その鑑賞者の''期待''は、300人のスパルタ人兵士達と同じく、レオニダスのカリスマ性に魅せられたからだと思う。頭を空っぽにして、筋肉と男臭さを楽しむ作品。オススメ。
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