劇場公開日 2007年6月9日

「これがオールタイムベストなのか・・・」300 スリーハンドレッド よしさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0これがオールタイムベストなのか・・・

2021年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

数万のペルシア王国軍の侵略に対抗するスパルタ軍300人の闘いを描く物語。

歴史書を参考に作られた戦記物です。「レッドクリフ」のような迫力ある戦闘シーンと歴史背景を知る目的で鑑賞。何れも期待外れでした。

映画は、勇敢なスパルタの人々と、その先陣に立ちカリスマ性を発揮するスパルタ王の格好良さを描きます。
そう「格好良さ」です。裏切りや策謀等のサイドストーリーもありますが、基本的には戦士たちの「格好良い」だけを映した映画です。

だから映画自体に刺さるものはありません。
期待していた戦闘シーンも全てCG合成。広大な海も、険しい崖も、スタジオの中。数万のペルシア軍もCGまるわかりでは迫力にも緊迫感に欠けてしまいます。まるで箱庭の中で闘っているかのようで。
また、誇張して描かれているスパルタ王に、私が魅力を感じないことも致命的。ペルシアの使者を惨殺し、応援に駆け付けた援軍を愚弄し、参陣を希望した愚者を追い返し・・・ゴメン。人間的に無理です。

戦記物の映画というよりは、ゲームの世界を見せられているようで、評価は極めて辛口です。

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よし