HERO(2007)のレビュー・感想・評価
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老若男女、誰もが楽しめるエンタメ作
テレビドラマとして大人気を博した「HERO」の初めての劇場版。
劇場で、そしてお茶の間で何度となく観た方も色々な感想を持っているのではないだろうか。
イ・ビョンホンや松本幸四郎の出演も大きな話題を呼んだが、個人的には今作で児玉清さんに会えるというのが特筆すべき点といえる。児玉さんの芝居、もっと観ていたかったなあ…と思っているのは、筆者だけではないはず。
久利生公平(木村拓哉)がカッコいい
映画になりスケールアップ!
小さな傷害致死事件から大物議員の収賄事件へと発展。少しずつ証拠を突き詰めていく様は、見応え充分!
いつものメンバーに加えて、大物議員役にタモリ、韓国の検事役にイ・ビョンホン、被告の弁護人に松たか子の父・松本幸四郎と、なんと豪華な面々なんだろう。
久利生&雨宮コンビ他、検事と事務官のテンポ良い掛け合いは、それぞれのキャラが立っていて本当に好きだなぁ!
そして、このドラマの醍醐味は、一心不乱に真実を追い求める久利生と雨宮、追い込まれる久利生に、チーム一丸となってサポートするシーン。音楽も合間ってか、胸が熱くなる。
最後に、被害者のことを想い、事件の詳細を語る久利生。小さな傷害致死事件だが、一人の尊い命が奪われ、彼を悲しむ家族がいることを思い出させてくれるシーン。婚約者とともに、感極まってしまった!
何が良いってこの平成感丸出しの感じが良い キムタクのヘアスタイルと...
何が良いってこの平成感丸出しの感じが良い
キムタクのヘアスタイルとかまさに
松たか子可愛いな
親子で出演ってのも邦画では珍しいキャスティング
このくらいの複雑すぎないけどちょっとややこしいくらいの問題が理解もしやすくちょうどいい
見入ってしまうほどではないけど気軽に観れて楽しめた
それにしてもすごいメンツ。キムタク、いやジャニーズ忖度恐るべし。韓...
唯一観れる、キムタク作品
これは人の命の重さを知る裁判なんです!
今や主役級の俳優さんが出ている。
キムタクがキムタクしている作品
なにをやらせてもキムタク ちょ待てよ!
単純が通用する“HERO”の世界
木村拓哉主演の高視聴率TVドラマの劇場版で、2007年に大ヒット。
TVドラマ版は全く見ていなかったが、大体の概要や設定は分かる。テーマ曲も。
検事・久利生公平。
皆がビシッとスーツ姿の中、ダウンジャケットにジーンズのラフな格好。裁判でも革ジャンスタイル。
通販好きで、あれやこれや買い込む。
性格はマイペースで型破りながら、正義感強く、熱血漢。とことん突き進む。
画に描いたようなと言うか、キムタクの為のような“HERO”。
TVドラマ時代の設定やその後はさておき、この劇場版自体の話は分かり易い。
都内で起きた障害致死事件。軽返事で引き受けた久利生だったが…、
有罪を認めていた被告人が一転、無罪を主張。
その弁護に、超やり手の弁護士が。
単なる障害致死事件の裏には、日本中を揺るがす超大物代議士の疑惑が関わっていた…!
個性的な面々の愉快なやり取り。
匂わす久利生と雨宮の恋模様。
やり手弁護士と大物代議士によって、久利生、絶体絶命の危機…!
ある証拠を探して、遥々韓国まで!
人一人が死んだ。人の命か、被告人の有罪をねじ曲げてまで己の保身を守ろうとする代議士の傲慢か。
これは、何の為の、誰の為の裁判か。
一致団結して、証拠探し。
そして、運命の裁判。
悪や不正を挫き、善や正義が果たされる。
テンポ良く、痛快な勧善懲悪ストーリー。すんなり見れるのは有難い。
何と言っても話題は、超が幾つあっても足りないくらいの超豪華キャスト。
松たか子、大塚寧々、阿部寛、勝村政信、小日向文世、八嶋智人、角野卓造、児玉清、正名僕蔵、田中要次らTVドラマからの面々に加え、
浪岡一喜、国仲涼子、古田新太、岸部一徳、香川照之、石橋蓮司ら劇場版キャスト。TVSPから中井貴一、綾瀬はるかも顔見せ出演。
久利生と対峙するやり手弁護士役で、松本幸四郎。松たか子と親子共演。
超大物代議士役で、あのタモリが本名の森田一義でサプライズ出演。
さらにはさらには、韓国からイ・ビョンホンも!
ま~、凄い!
決してキャスト名をズラッと並べ立てて、文字数稼ごうなんて魂胆は、これっぽっちも断じて全く更々無い!
見てるだけでワクワクの代わる代わる豪華キャストと痛快なストーリーで、気楽に見れ、楽しいのは楽しい。
…のだけれど、
“映画”としてはどうなのか。
たっぷりの要素を詰め込み、韓国ロケして人気イケメン韓流スターまで引き込んでアクションの一つでもさせれば、“映画”になるのだろうか。
全く見ていない者でも見れるのはいいが、やはりどうしてもファンの為のTVドラマの延長版。
韓国ロケも絶対の必要性は無く、あからさまな当時の韓流ブームに乗じた商法と客寄せが見え見え。
勧善懲悪ストーリーは『水戸黄門』や『半沢直樹』だって同じだが、何かこう、待ってました!…なケレン味は感じられず、本当にヒーローが活躍する“漫画”。
一見熱い法廷劇や正義が描かれているが、ステレオタイプ。
同じ2007年には周防正行監督の傑作法廷映画『それでもボクはやってない』が公開され、そのリアリティーや出来の違いに失笑したもんだ。
それから、思い出した。公開時、同じくTVドラマの劇場版で香取慎吾主演の『西遊記』と共に、ウザくしつこくウンザリするほど大宣伝がなされた事を。
映画は見映えの話題と大宣伝で決まるのか…。これははっきり言って今も、フジTVムービーの汚点だと思っている。
単純明快な勧善懲悪が通用し、映画も薄っぺらい話題だけで大ヒット出来るのなら、
世の中、こんな楽な事は無いよね…。
いいと思う
こんな信頼できる検事ばかりなら素敵だ
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