第十七捕虜収容所のレビュー・感想・評価
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ウイリアム・ホールデン演ずる主人公がユニークで、スパイ暴き出しのミステリー要素も有り、かなり面白かった
監督・製作ビリー・ワイルダーの1953年製作のアメリカ映画。
原題:Stalag 17
原作はブロードウエイ劇らしい。捕虜収容所で、脱走しようと画策する他の連中と一線を置き、黙々と商売をするウイリアム・ホールデンの描写がユニーク。また、ドイツ看守をバレーボールに誘って彼がプレイを始めたところで、丁度独上官が来る展開。ロシア女性兵捕虜のシャワー室に何とか近づこうとするロバート・ストラウスとハーヴィー・レンベックのお笑いコンビの描写が笑える。
ホールデンは内通者の疑いをかけられボコボコにされ、それを何とか晴らそうとする。その過程で、スパイからの情報有りの合図は電灯の結び目だが、それを揺れる電灯の影で彼が気が付くと言う見せ方が上手い。ホールデンが暴いたドイツ側スパイ(ピーター・グレイブス)に音が鳴るものつけて外に放り出すことでドイツ兵の注目を集め、その合間にホールデンが殺されかけ隠れていた将校ドン・テイラーを連れて、見事に脱走するといストーリーもgood。最初の脱走で、一部重なる逃走経路を見せていたことや、二人が何かと対立していたことが、予定調和に意外性もまぶしたかたちになっており、ラストシーンのために良く効いていた。
原作ドナルド・ビーバン、エドマンド・トルチンスキー、脚本ビリー・ワイルダー、
エドウィン・ブラム、撮影アーネスト・ラズロ、音楽フランツ・ワックスマン。
ウィリアム・ホールデン(セフトン)、ドン・テイラー(ダンバー)、ロバート・ストラウス(アニマル)、オットー・プレミンジャー(シェルバッハ)、ピーター・グレイブス、ウィリアム・ピアソン、ハーヴィー・レンベック。
ブロードウェイの舞台が原作だと思うので、会話中心で、あまり盛り上が...
ブロードウェイの舞台が原作だと思うので、会話中心で、あまり盛り上がりが無くて、退屈な映画だった。
『大脱走』と被る場面が多いし、アクションはなく、派手な撃ち合いもない。戦車、装甲車、サイドカー等々武器も出てこない。プラモデルでキングタイガーを作っていた少年が、一回見ただけで、感動するわけがない。しかし、
音楽だけ覚えていた。
今の僕が見てもあまり面白くないのは、少年の心が少しは残っているのだろうか。
すごく面白い
密室でスパイが誰なのかが不明でめちゃくちゃスリリングだったのだが、あっさりバラされる。しかし、それでもスパイを突き止めるまでがまたスリリングで面白かった。アメリカ人は不自由な収容所にあっても博打を打ったり軽口を叩いたりとどこかご機嫌な暮らしをしていて、根っからの明るさを感じる。素敵な事だ。
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