「ドキドキね。」インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキドキね。
いつ腰を痛めるか、いつ心臓発作が起こるかと、老体に鞭打ってはりきるインディ(ハリソン・フォード)にドキドキです。とにかく19年ぶりの復活おめでとうございます。
前三部作では第二次大戦前。さすがに19年の年月の経過は隠せないため、宝探しのライバルはナチスからソ連のスパイへと変わっている。おまけに戦後のインディがコミュニストのスパイ活動までやっていたという設定だから驚きだ。冒頭ではプレスリーの「ハウンドドッグ」をバックにして50年代の若者たちが米兵(実はKGB)にカーレースを仕掛けてくる。危険に晒されながらも見つめていたのはなぜだかプレーリードッグなのです・・・ダジャレか?
『レイダース』のラストシーンにも繋がってるのかと思われるネバダ州の米軍倉庫。扉にはしっかりと“51”と記されているし、10年前にインディが持ち帰ったモノはロズウェルUFO事件の宇宙人の死体!時代は変わった・・・夢のあったキリスト教関連のお宝も宇宙人やオカルトへと変わってしまったのだ。ソ連のスパイ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)も怪しげな読心術を披露してるし・・・どうせスパイの手口なんだろうと笑いたかったのに、彼女はマジでやってたみたいです。
なんだかトンデモB級映画へと展開するんじゃないかと思った矢先、エリア51に隣接する核実験施設に逃げ込んでしまったインディ。日本人ならばあまり見たくはない核実験のシーンが出てくるのです。いくら難を逃れたとは言え、確実に放射能を浴びただろうなぁ・・・と、オープニングエピソードでちょっとげんなりしてしまいましたが、大学に戻ってからは反共デモだとか、スパイ活動しても疑われるインディの姿だとか、レッドパージの風刺を込めたシーンに苦笑。銅像の首が落ちたのはマルクスならぬ故マーカス(学長になってたのか~)だったけど・・・
そこからは前三部作のような冒険活劇。ところどころにセルフパロディのシーンが隠されていて旧ファンには大満足のはず。「ここは魔宮、ここはレイダース」などと目まぐるしいまでにお馴染みの場面に出くわすのです。一番笑えたのは「ジュニアって呼ぶな!」でしたけど(『最後の聖戦』必見)、インディが自ら“ヘンリー・ジョーンズ”と名乗ってるところからすると、飼い犬への想いはもうなくなったのでしょうね。
インディ・ジョーンズファンならば確実に嬉しくなるマリオン・レイヴンウッド(カレン・アレン)の登場(第一声も一緒だったりする)。マット(シャイア・ラブーフ)が母親の名前“マリー”を口にした時点でピンとくるんですけど、彼女は予告編にも出てきたから感動度は低い。彼女が“ドイツのおじさん”と言ったように“ロシアのおばさん”とか喋ってくれれば笑えたかもなぁ・・・
全体的には心地よいテンポなんですけど、目玉となるべきアクションシーンがなく、小粒でコミカルなアクションの連続。『魔宮の伝説』のパロディと思われる“3回落下”も迫力がないし、クライマックスでは『未知との遭遇』になっちゃってるし・・・う~む、想像を絶するというのはこのことだったのか。
LaLaさん、コメントありがとうございます。
最新作・・・どうなるんでしょう?
ハリソンは「もう勘弁してくれ」みたいなことを言ってましたが・・・
そういや、インディという名前は飼い犬の名前でしたよね。それも関係あるのかも・・・
Kossyさん
こんにちは(#^.^#)
インディシリーズ最新作もで
ハリソン氏 がんばっていますよね。
この作品観ました(レビューしていないかも?)
なるほど、「ハウンドドッグ」が
プレーリードッグ・・・
確かに、ダジャレかもですね。(´▽`)
ケイト・ブランシェットの怖さ
いや、キリリとした出で立ちも
カッコよかったです。
核実験のシーンは
日本人として 如何なものかと思いました。
冷蔵庫で助かるなんて 嘘だもの
いつも、ステキなレビューをお届け
ありがとうございます。