「似ている作品が多すぎる」アイアン・ジャイアント KIDO LOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
似ている作品が多すぎる
基本スティーブン・スピルバーグのETをロボットに置き換えた.話。往年の映画ファンはもしかて私と同じようにこの映画を見てあまりいい気分はしなかったかもしれない。またはETをこんなふうに作り変えたかと思って感心したかもしれない。あるいは何も気が付かなかったかもしれない。また、私は子供の頃に「魔人バンダー」という特撮ロボットヒーローものを見ている。最後こうなるんじゃないかと思ってたらその通りになったので、嫌な気分がした。子供がベッドに細工する部分は、映画で100回ぐらい見たような気がする。こういうところも少しは自分で考えて工夫するようにしてもらいたい。全体に過去の映画のエピソードを寄せ集めて出来上がってる映画のようだ。またバンザイと言って池に飛び込むシーンもいただけない。鉄腕アトムとよく似た名前のロボットが悪役セット悪役として呼ばれているのも腹が立った。でもそこの部分は日本人のみが異常に頭にくる部分なのかもしれない。まぁ悪役のファーストネームがスーパーマンと同じなのでそういった皮肉が好きな作家なのだろう。
ロボットと少年の話で引っ張でれるだけ引っ張っといて最後の最後にアクションが来るというストーリー構成は上手だった。そこのところは褒めておかなければならない。そう思って調べてみたらこの脚本家はincredible familyなどを書いており現在ハリウッドで大成功している。年収600万ドルを超えているそうだ。結構なことである。
カメラワークが凝っていて工夫があり評価できる部分だと思う。ただ前半からやたらとカメラ動きすぎるので、ロボットが本格的に活躍し出した時にイマイチ動くカメラの迫力が出ていないのが残念だった。しかし全体としてはよくできている面白い映画だ。家族の見るには良いだろう。また現代ではストーリーはいろんなとこから持って来て作るものなので何かに似ているのは仕方がない。