「20年以上前の作品だが、違和感なく鑑賞できた」ミッション・トゥ・マーズ 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
20年以上前の作品だが、違和感なく鑑賞できた
【鑑賞のきっかけ】
その題名は記憶していたものの、未鑑賞であり、ブライアン・デ・パルマ監督という著名な監督の作品ということで、鑑賞してみることとしました。
【率直な感想】
本作品は、2000年制作であり、舞台設定は、当時としては、未来の2020年になっているけれど、このレビューを執筆している2024年時点では、もう、過去の時代となっています。
2024年現在、本作品のような、有人の火星探査は実現していないですが、この点は、「2001年宇宙の旅」と似たような感覚ですね。
「2001年宇宙の旅」と似ているという点で言えば、旅先が同じ太陽系内の惑星探査、つまり、本作品が「火星」なのに対し、「2001年宇宙の旅」では、「木星」であること。
また、テーマが人類の起源に関わることも類似しています。
本作品は、「2001年宇宙の旅」ほどの好評は博していないけれど、「人類の起源」というテーマの解釈は、かなり楽しむことができました。
特に、劇中では、用語としては使われていませんが、「カンブリア爆発」という、突然、地球上に、多種多様な種類の生物が大量に出現したという謎の時代に対する一つの解答を示す作品となっている点は、とても興味深く感じました。
世の中に、SF映画は、沢山あるけれど、サイエンス・フィクション(空想科学)というSF本来の意味を中心に据えた作品は、あまりないので、その意味からも、貴重な作品と言えるかもしれません。
【全体評価】
これぞ本作SFという風格のある作風に、感銘を受けました。
20年以上前の作品ですが、CGなどを使った映像表現は、新作と言っても通用するような内容となっていて、特殊効果を使った作品の好きな方であれば、十分に楽しめる作品なのではないでしょうか。