「日本公開40周年と同い年」ゾンビ shi-naさんの映画レビュー(感想・評価)
日本公開40周年と同い年
映画館での公開初日に鑑賞。
現代のゾンビ映画よりも面白い!
〈40年前、日本中を熱狂させた〉というのも頷ける。
当時に観ていたら、また違う恐怖さがあったことでしょう。
時代は感じるが古くさく感じないし、ゾンビたちに迫られる恐怖さは観てて本当に気持ちが悪い。
横字幕は、最初の数分間は目が慣れなかったが、時間の経過と共に気にならなくなる。下字幕がいいですけど…。
ピーター役の俳優さんは、今だとウィル・スミス的な感じの俳優さんかな…なんて思いました。
ゾンビが存在していたら、実際にはあんな行動には走らないだろうなと思う。
映画的には面白いが、ロジャーの行動には全く理解できない。
そう思ってても、ゾンビ映画にはハマって観てしまうんですけどね。
ゾンビがゴロゴロいる状態をきちんと運ぶ場面では、人間としての心があるからこそできることだなと、ゾンビ対人間の異様な光景に何とも言えない辛さを感じました。
モール内のゾンビの行動が、人間だった頃にもっていた感情や姿として動いているというのには驚きだったし、生者に襲いかかるだけの死者ではないのだと知ると今後の見方が少し変わる。
ゾンビって実は奥が深い映画なんだな…。
あの場面でのピーターのやり切れない気持ちにも理解でき、ここまで生き残ったのに…という残念な気持ちからのエンディングにはホッとしました。
あのまま生き抜いていてほしい。
映画館で日本初公開復元版を観られて良かったです。
エンドロールの黒味+BGMが、製作者側?映画館側?のミスなのか…と一瞬そわっとしたが、これがまた後からじわじわとくる。復元版だからこその味わいなのだろうか。
因みに、観客は殆ど男性でした。
日本のスクリーンでは初めてのゾンビ映画ということで、現代でいろいろゾンビ映画を観た後に観たくなかったな…。これを最初のゾンビ映画として観たかった。