白い花びらのレビュー・感想・評価
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普通の男は計算をする。
普通に男は計算をする。女性は真実に関係なく冷静でいられる。
それが、人間の性と言う物だと思った。差別とか無視して物理的な男性は悲しい存在である。反面、物理的な女性には必ず未来がある。精神的に男であっても、物理的な女性には未来がある。近い将来物理的な男性ても宿す事ができるのだろうか。それを考えると、それもまた、「神を冒涜してる」事になるのかなぁ?
【田舎の平凡だが幸せな生活をしていた夫婦。だが、外界の華やかなりし男に、妻が誘惑された事による悲劇をアキ・カウリスマキ監督がサイレント・フィルムとして映画化した作品。】
■フィンランドの片田舎。
作ったキャベツを市場に売りに行き生活している夫婦、ユハ(カティオウティネン)とマルヤは、幸せな日々を送っていた。
そんな2人のもとにある日、オープンカーに乗ったカサノバ風な男・シュメイッカが現れ、マルヤを誘惑する。
◆感想
・シュメイッカの誘惑に逡巡しながらも、夫マルヤを置いて従うアキ・カウリスマキ監督作品の常連、カティオウティネン演じるユハの何とも言えない表情。
・シュメイッカの態度が豹変し、ユハは夜の女として売られる。
・一年後、マルヤは妻を探しに都会に出て、シュメイッカを斧で殺すが、彼もシュメイッカの銃弾に斃れる。
<ユハが、シュメイッカに騙されたと分かった時に思い出した、マルヤとの結婚式。そこには白い花が咲いていて・・。
田舎で暮らす夫婦が都会から来た男に誘惑され、悲劇的結末を迎えるまでの悲喜劇を、アキ・カウリスマキ監督によるサイレントにぴったりの手法で描かれる作品である。>
カウリスマキの無声映画
ひっきりなしに流れる音楽が仰々しく良い意味で場面に合っていないようでソコが癖になったり!?
単純明快に思える物語にして引き込まれる映像と徹底していない音の演出が奇妙にも。。。
赤子を窓から投げ捨てようとする場面でカティ・オウティネンが"ソレ、違うから"みたいな表情と冷静に見える態度で台詞がない分、勝手に想像して笑えたり??
感情的な復讐モノとしてアキらしくない話かと思いきやサイレントにしたことでそうでもない彼らしい映画になっている訳で、本作含めた何本かのモノクロよりもアキ・カウリスマキの色彩感覚、色が観たい欲求が溜まってしまう。
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