シュリのレビュー・感想・評価
全25件中、1~20件目を表示
結果から逆算して作った作品
展開がスピーディーで臨場感溢れる見応えのある作品。エンディングまで一気に駆け抜けてとても面白い。
しかし、最後の二人が対峙するシーンを持ってきたいために、色々な肉付けをしたため、振り返ると違和感がある。
時限爆弾ではなく、照明による起爆。しかも即時ではなく、ご丁寧にわざわざタイマー表示までされる。電灯が消えると即ストップされる。こんな非効率な爆弾を使う必要などない。なぜなら遠隔射撃のプロである彼女なら、相当遠くから大統領を暗殺することができた。今まで色々な暗殺を繰り返してきたのだから、今回も同様に行えたはす。
現実世界ではこうはならないよなー。と思いながら。しかし、構想自体は面白い。
歴史的背景で北と南の分断により、北の生活の厳しさが伝わるし、統合を望む声もある。それを武力行使で迫るのが目的であること。その中に恋愛を散りばめるあたりがこの映画の明るさを引き立てる要素。後は、それを結びつけるために現実的な仕掛けを用意できたら満点だったんだけどなー。
25年前は良かったのかも
1998年、韓国情報部のユ・ジュンウォンは、相棒のイ・ジョンギルとともに、多発する暗殺事件を捜査していた。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追うなかで、ジュンウォンは液体爆弾を用いた爆破テロ計画の情報をつかんだ。その頃、ソウルのスタジアムでは韓国と北朝鮮の両国首脳が列席するサッカー南北交流試合に向け準備が進んでいた。テロは阻止できるのか、という話。
2024年9月にデジタルリマスター版でリバイバル公開されたので劇場で鑑賞。
最初から、北朝鮮の軍事訓練の様子を見せられ、女性の凄腕スナイパーの圧倒的な強さが印象に残った。その彼女だが韓国のジュンウォンと本気で結婚するつもりだったのだろうか? 妊娠してたんだから本気だったのだろうけど、祖国を裏切るつもりは有ったのかどうか? 任務遂行との葛藤が見所かな。
ただし、アクションシーンはわざとハンドカメラで撮影し、ブレブレ画像で非常に見にくい。こんな古典的な子供だましの映像は見たくなかった。
それと、液体爆弾の起爆原理を聞くと、温度が上がると爆発って言ってたから、正確に残り時間なんか表示できるはずがない。なのに、残り0.05秒で止めるなんて原理的におかしい。機械的なタイマーじゃ無いんだから。
ジュウォン役の俳優はただのおじさんで華がない。もう少しイケメンを使ってくれないと気持ちが乗らない。
ストーリーも全てどこかで見たような映像のオンパレード。先が見えるし、今となってはショボいとは思うが、25年も前の韓国作品だからしょうがない。脚本家のレベルも大した事ないが、当時は良かったのかも。
女凄腕スナイパー役のキム・ユンジンはそこそこかっこよかったが、彼女もただのオバさんにしか見えない。もっと美しい女優を使って欲しかった。
民族分断が生んだ悲恋の物語
すべてが解決し、査問を受けるジュンオン。宿敵である暗殺者イ・バンヒと暮らしていて何も気づかなかったなんて信じられないと査問委員会は彼を問いただす。
死地を潜り抜けてきたもの同士、そこには必ずただならぬ気配をお互い感じ取れるはずだ。査問委員会はとても信じられないし、観客も信じられない。そして何よりも信じられなかったのはジュンオン自身であろう。
なぜ彼はミョンヒョンの正体に気づけなかったのか。その理由はすべてが終わった後に残されたミョンヒョンの留守録テープに収められていた。
同じ祖国に生まれながら北と南で分断された民族。北朝鮮軍精鋭部隊第8部隊に所属したミョンヒョンはただ祖国統一を信じて地獄の訓練に耐え抜いた。そして皮肉にも彼女の生まれ持った才能が開花してしまう。平和な暮らしをしていたならけして開花しなかったであろう類まれなる暗殺者の才能が。暗殺者イ・バンヒがここに誕生したのだった。
すべては祖国統一のためと韓国要人を暗殺し続けたミョンヒョン。だが、もし祖国の分断がなければ彼女はイ・バンヒではなくミョンヒョンとして普通の青春を謳歌し、愛する人と恋をして結ばれ母となっていたはずだった。しかし祖国分断の悲劇は彼女にそんな当たり前の人生を許さなかった。
彼女は重大任務に就くために顔を変えて韓国社会に溶け込みミョンヒョンになり切った。全くの別人に。その彼女の工作が観客だけでなくジュンオンをも欺いたのだろうか。
そうではなかった。彼女はけして工作をしたわけではない。別人に成りすましたのではなくミョンヒョンこそが真の彼女の姿だった。
彼女が切望し続けた平和な社会での当たり前の暮らしを、ひと時の幸せな人生を彼女はジュンオンと出会い成し遂げることができた。そこにあったのは真の彼女の姿でありけして偽りの姿ではなかった。周囲はもとより、彼女を愛していたジュンオンでさえ気づくはずはなかったのだ。
彼女は言う、ジュンオンとの生活が自分の人生のすべてであったと。彼と過ごした一年間だけが人生のすべてだったと。
一つの祖国が分断され南と北ではまるで異なるイデオロギーを持つ分断国家。それはまるで二つの顔を持つことを強いられたミョンヒョンの姿とも被る。
彼女は最後の最後にジュンオンと出会い本当の自分に戻れた。暗殺者イ・バンヒとしてではなくミョンヒョンとしての人生を全うしたのだった。
民族分断が生んだ悲恋の物語。言わずと知れた韓流映画ブームの先駆けとなるエンターテインメント大作。当時は劇場鑑賞できずVHSでの鑑賞。
今回デジタルリマスターによるリバイバルで初めて劇場で見れたことに感無量。大国の都合により南北に分割統治され、同じ民族間で争いあうこととなってしまった朝鮮半島。そこを舞台にやはり民族分断というまるでその身を引きちがれるかのような痛みが脚本に随所にちりばめられていて、ただのアクションエンターテインメントではない大傑作として誕生した。
本作以降の韓国映画の躍進たるや素晴らしく毎年数本もの傑作を世に出し続けている。
四半世紀前の幻想と現状との乖離に心が痛む。
ドラマ『冬のソナタ』とともに、韓流ブームの魁けとなった名作アクション映画。
初めて劇場で拝見した韓国映画は『国際市場で逢いましょう』(2015)だった。
ホームドラマの延長みたいなもんかなと思ってたら、そのスケールのデカさに圧倒されたのを今でも思い出す。
最近、TVのコメンテーターが「映画やドラマでは日本より韓国の方が先を行っていた」という趣旨の発言で槍玉に挙げられたらしいが、彼女の意見は間違っていない。
21世紀以降のアジアのサブカルチャーを韓国が牽引してきたのは周知の事実で、本作でもハリウッド映画の向こうを張るアクションシーンを盛り込みながら、韓国でしか出来ないモチーフに挑戦して作品のオリジナリティと完成度を高めている。
この作品では二種類の魚を寓意的なシンボルとして用いている。
ひとつは作品タイトルにもなった朝鮮半島固有種のシュリ。
テロ計画のコードネームにもなっているこの魚の名には、国土が分断されて自由に往来できないコリアン民族の苦衷と、当時の南北融和ムードにかける想いが込められているのだと感じる。
一方のキッシンググラミーは、ヒロインが営むアクアショップで扱う鑑賞魚。
キスのように見える生態は作中では仲睦まじいカップルの愛情表現と説明されるが、実際はオス同士の闘争行動。愛し合いながらも互いに銃口を向けることになる主人公ジュンウォンと恋人ミョンヒョンの運命を暗示するとともに、分断のために同胞が殺し合う悲劇をも象徴している。
映画が製作・公開された1999年から今年でちょうど四半世紀が経つが、本作に込められた南北の融和やその先の統一成就への期待にはほど遠い現状に暗澹とさせられる。
その意味では映画のメッセージは裏切られた恰好だが、もちろん作品の評価とはまったく別の話。
ヒロイン以外に女性の主要人物が登場しないせいで、イ・パンヒの正体が容易に想像つくのがプロット上の大きな欠点だが、それを差し引いても高評価出来る作品。
単純なアクションものとしてシューティングゲームの延長線で鑑賞するような映画ではないことを、個人的に強調したい。
緩急のない張り詰めた展開で、茶化せるとこなどほとんどないが、どうしてもひとつだけ気になる点が。
架空の液状爆薬CTXの見た目が某アニメ作品(OVA)の「ワシの梅サワー」そっくり。
緊迫した場面にしか出てこないので、なおさらおかしかった。
韓国のクリエーターも、ああいうの見てるのかな。
シュリ以前シュリ後
25年の時を経て4Kデジタルで上映!
今の韓国映画(エンタメ)のはしりとも言える作品ですね。
当たり前ですが、ソン・ガンホ、
チェ・ミンシク、キム・ユンジンが若いですw
お三方の出演作は今でも楽しませてもらっています٩( ᐛ )و
本作は2000年の日本公開時に劇場で観たのですが、、
冒頭の激しい訓練に
「地獄?!?!」Σ('◉⌓◉’) と思った事、鑑賞を後悔した事を思い出しました。
血とか銃撃戦とかは平気なんだけど、同胞同士の殺し合いが苦しくて、、
南北分断の悲しみに打ちひしがれました。
今観てみると
SEとかセンスないし(ごめん(°▽°))
銃撃戦もカメラがブレブレで目が回るし
(デ・パルマ?w)
CGもチープだし(ごめん( ; ; ))
ユ・ジュンウォンとイ・ミョンヒョンの関係性もすぐに察せる作りなんですが、、、
(ハン・ソッキュは段々と格好良く見えて来ますから我慢してw)
韓国エンタメ界の「ハリウッドに近づけ!追い越せ!」ってパワーがみなぎっているんですよね!
あの時代に作られた作品って事がアツイしポイントです。
最新技術を駆使した作品に見慣れてしまっているので、若干の物足りなさは感じますが、
↑↑を念頭に置いて観てみると、中々痺れると思います。
「ソウルの春」でも書きましたが、深刻なテーマを扱った作品を、国民が支持してしまう韓国の国民性って、やっぱり凄いですよね。
タイタニック超えですか〜!ほぉ〜
南北問題、スパイアクション、恋愛要素もバランス良く組み込まれているし、スピード感が良いですね♪
パク・ムヨンの、北の人々の悲惨さを物語るあのセリフも心に刺さります。
あの叫びは尾を引きます。。
(私もハンバーガー育ち( ; ; ))
あの留守電とかね( ; ; )
2人の最後も仕方がないとはいえ、分かっているとはいえ、切なさMAX。
ミョンヒョンの死後に明かされる妊娠の事実にもやるせなくなりました。
2人の愛は本物だったから( ; ; )
淡水でも海水でも自由に泳ぎ回れる
「シュリ」の様に、北と南も自由に行き来出来るようになるのでしょうか。。
本作公開から25年。何も変わっていない、むしろ状況は悪くなっている事が残念で仕方ありません。
せめて「宝くじの不時着」の様に、国は対立していても、北であっても南であっても、人間同士は仲良くなれると信じたいです。。
おまけ
初見鑑賞後に、キッシンググラミーが見たくてホームセンターに行ったのですが会えず。。
その時に店員さんに聞いた驚愕の事実!
実は、キッシンググラミーって気性の荒い魚で「キス」している様に見えるアレは実はオス同士のケンカなんだとか!
えーー!全然違うじゃん!ってビックリした事を思い出しました。
そして、その時に会った、しっぽの所にミッキーの模様がある「ミッキーマウスプラティ」って熱帯魚が可愛くて、水槽一式含め衝動買いした事も思い出しましたw
何だか色々懐かしい記憶が蘇りました(^。^)
確かに古い所もありますが、今観ても充分に満腹になれる作品です。
愛は本物
2000年の公開時、話題だったので映画館で鑑賞。
今回4K デジタルリマスター版公開、見に行けないので配信にて二度目の鑑賞。
初めて見た韓国映画。よって、主要男優陣3名もこの作品で初めて知った。
韓流ブームはこの辺りからだったか、数年後、冬ソナにハマる。
分断された南北。韓国情報部員と北の工作員の戦い。
冒頭の北の訓練シーンから激しい。訓練自体がサバイバルで特殊な国の凄まじさがわかる。全般に血みどろ場面も多い。
自爆シーンは衝撃だった。使命にすべてをかけている。祖国統一のために血が流され、チェ・ミンシクが北の内情を語るところは胸がつまる。やっぱり存在感ある俳優。
愛した人が実は…最後は涙が出てしまった。女性と男性の視点は異なるだろうか。。
覚えていた箇所は水槽が出てくる映画ってところ、緊迫のスタジアム、クライマックスで銃を構えて向かい合う二人、彼女の死後 妊娠を知らされる場面。
ガンアクション且つ切ない映画だったが、面白かった。とてもよかった。
あらためてわざわざ映画館で観る必要は感じなかった。
韓国の男性陣の輪郭がよく似ている人が多いため
誰がだれだかわかりにくいし、北朝鮮の工作員らしい人との恋愛のようではあるが
だいぶごちゃっとしてるわりにはストーリーや仕掛けは物足りなかった。
これだけ有名な作品だからと期待した分がマイナスになった。
爆発、爆弾に関しても緊張感がイマイチ伝わらなかった。
アクションもリアリティにかけ、いやそうはならんやろ?をなんど感じたことか。
カメラワーク凄いだろ?といわんばかりの視点移動で気持ちが悪くなった。
座席はよく喋るお年寄り(全然集中してない)が多かった。
おそらく昔見たものを懐かしい気持ちでみているのでしょう。
これは韓国ゴリ押しが始まったころの雰囲気が強い。
日韓ワールドカップなんて黒歴史だと感じる日本人もいるでしょうから
誰かにおススメするのも難しい。
当時なぜ見なかったのか!
公開当時話題になっていたのは知っていたけど、子供が産まれたばかりだったこともあり、見に行けなかったんだと思う。まじ残念。
物語の前半に次々と狙撃する犯人を追う話と主人公の恋愛とが並行して描かれ、どこか近くに狙撃犯への情報屋がいるはずだと分かるのだが、狙撃犯はまさかの恋人だった。
テンポが良いので物語にのめり込めた。これはぜひ見ておくべきだったと思うし、見ていない人にはおすすめしたい。
結局恋人を殺してから、恋人からの最後のメッセージを聞くことになるのだが、そこが悲しみを助長する。ここは色々な見せ方がある部分だと思うけれど、後半のテンポを崩さないためにも、このやり方が良かったように思った。
とにかく見た方がいいよ。
『ダイ・ハード』的なハラハラ
手に汗握るサスペンス。爆発シーンや銃撃戦アクションが満載で、ストレス発散には最適。
しかし、女性心理に疎い私は、ミョンヒョンが盗聴器を仕掛けていたことに疑問を持ってしまった。ジュンウォンを愛してしまい自分の立場に悩んでいる彼女の気持ちと、冷静に定期的に盗聴器の更新をする心理とが、どうも結びつかない。(あんなに小さな盗聴器なので、たびたび電池を入れ替えないといけなかったろう。だから魚の入れ替えを定期的に行っていたのだと推定できる。)
また、彼女がサッカー場でのテロリストの行動情報をジュンウォンの留守電に入れた件。サッカー場でのジュンウォンの行動をみると、留守電の情報は知らなかったように思える。が、彼女は「私の前に現れるな」と言っているから、ジュンウォンに事前に情報を伝えたかったのだと思う。ジュンウォンが留守電を聞き逃すミスをしたのか、ミョンヒョンが留守電に吹き込んだのが遅すぎたのか、よく考えれば妙な感じだ。
普遍的な悲恋をテーマにしたアクション大作
韓国で1999年に公開されて大ヒットした映画のリマスター。期間限定公開を鑑賞。
面白かったあ。
北朝鮮で殺人マシンとして訓練された女工作員と韓国の諜報員の救われない悲恋の映画。
現代の日本に置き換えることは出来ないけど、時代劇にはデジャブのあるテーマかなあ。
それにしても、この頃(日韓共催ワールドカップの少し前)から韓国映画は過激だなあ。
最初の訓練シーン
大きく❌と胸に書かれた敵?あるいは粛清対象を凸するシーン。タケシ映画並みの残虐さだ。
❌を凸できなかったり、凸しても吐いたりすると教官に即座に銃凸される。
2列に並んだ工作員の間から移動しながら標的を撃つシーン。
最後に、バトルロワイヤルよろしく、工作員と❌の集団が凸し合いをして、生き残ったものが、韓国に潜入する。
この辺は、暗い画面と相まって『あずみ』のような殺伐とした描写でヒロインの工作員とし優秀さを描写する。でも、フェイスペイントのせいで誰が誰だかわからないけど。
一転してその6年後、本作の主役ユジョンウォン(ハン・ソッキュ)は韓国諜報部員をしており、観賞魚販売をしているイミョンヒョン(キムヨンジュ)と結婚を考えつつ親密な交際をしている。ユジョンウォンにはイジャンギル(ソン・ガンホ)という相棒がおり、3人はとても仲が良さそうだ。
一方で、2人はイバンヒという正体不明のスナイパーによる暗殺事件を追っていて、常に先を越される状況から内部のスパイを疑っている。
まあ、この辺から悲劇に終わるだろう3人の関係性が予感できるなあ。きっとそうだよねと思って引き込まれる。中華映画にもよくある展開かな?
敵も強そう。シュリとは朝鮮半島固有の淡水魚だそうだが、その名を冠したシュリ計画を実行するために、先の教官と工作員が潜入してくるが・・・。怖そう😱顔怖そう。空港にいたら絶対捕まるでしょ(笑)
よくも悪くも気になったポイント
話の鍵となるCTXという液体爆弾(光と熱が加わると爆発する)はSF。
諜報員と分かっているはずなのに交際しており、常に先んじて対象を凸しているイハンヒ。
自分の彼女は疑わないユジョンウォン。
コネ入社の若造が最後に活躍するところは面白かっただけに、ちゃんと撮して欲しかった。
全体的には、題材、ストーリー脚本、役者、全て伴った秀作と思います。
一言だけ、ハングルは言語はともかく文字は意味が全然分からないなあ。英語や中国語だと何となく読めるんだけどねえ。そういう意味では大好きなインド映画も同じだけどねー。
ツッコミどころ多すぎ
ヒットした作品なので、当時見ていたら面白かったかもしれないが、今見てみると最近の韓国映画に比べると見劣りがする。ツッコミどころが多すぎ。何度もの銃撃戦で生き延びる黒幕、魚に入れた盗聴器等、あげたらキリがないが。
あと、個人的に残念なのは、同僚が殺されたこと。撃たれたことは仕方ないとしても、危機一髪命は助かって、ラストは主人公が病院に見舞いに行くシーンでもよかったかな。
JSAも観たくなった
20年以上前に観た作品だが、リマスター版が公開されたので、劇場にて鑑賞。「こんな話しだったけ?」という感じで、ストーリーはほとんど覚えていなかったが、今回改めて鑑賞してみると、面白さが伝わってきた。キム・ユンジンが、キュートだし、ソン・ガンホも当時は今より痩せているような感じがした。他国の政治的な話しは、この場ではふさわしくないのだが、同じ民族が分断されてしまっていることはとても辛いことだと考えてしまう。日本で良かったと思う。この作品を観た後、系統は少し違うが、ソン・ガンホ、イ・ヨンエ(←ベレー帽をかぶっている姿が、かわいい)が出ている「JSA」を観たくなってしまった。
留守電が切ないよね
観た事は有ったと思うんだけど、競技場のあのシーンとキッシンググラミー(魚の名前は覚えて無かったけど)の辺りくらいしか記憶に無かったから、わりと新鮮な気持ちで観られました。
そして、デジタルリマスター版、綺麗なんですよ。最近の映画だと言われても驚かないくらい。
ただ、時代は感じます。当時の方が南北雪解けムードが有った気がするし。
と、書いて思ったけど、その印象こそがこの映画の影響なのかもしれません。
その頃の私、(今もだけど)無知だったから。
話は変わりますが、留守番電話切ないですよね。
計画が予定通りに行けば、観客席にいるバンヒに未来は無いので、あの「会いたい」は取り繕わない本当の気持ちなんですよね。
そして、その願いは一番望まない形で叶ってしまうの。切ないです。
この留守電が有るからこそ、その前の競技場のあのシーンが名場面になると思うの。
パンフレット売ってたから買ったけど、そのシーンの写真は載って無かったのは残念でした。
キッシンググラミー
名作との噂を聞いていたので鑑賞したが、今の感覚で観てしまうと、普通かなぁ。
いきなり長々とした訓練シーンから始まり、やっと終わったと思ったら謎の任務パート。
申し訳ないけど、導入は下手クソです。
メインの男2人も、ちゃんと見れば全然違うんだけど、パッと見で区別がつきづらい。
せめて片方はスーツ以外にするとかしてほしい。
シーンの繋ぎや情報の出し方も上手くないので、何となく分かるんだがスッと入ってこず。
情報部の事務所にあんなに水槽がある不自然さから、何かあるのはバレバレ。
「早よ撃てや」と思うシーン多数。
アクションシーンもごちゃごちゃし過ぎで、何やってるかどころか敵味方の区別も難しい。
コネ入社くんが最後に活躍するかと思ったら、混戦を助長しただけ。
ミョンヒョンの主人公に対する想いは分かるものの、国への想いが一切描かれないのも物足りない。
その他のキャラも掘り下げが見られず魅力不足。
美男美女でなきゃとは言わないが、個人的に主演に華を感じなかったのも痛い。
あんだけキッシンググラミーを匂わせておいて、お前は死なんのかーい!
というツッコミを入れながら退席しました。
素晴らしい映画だ
日本で公開当時、評判を聞いて見に行きましたが、正直あまり期待しないで行ったのですが、韓国映画のレベルの高さに驚きました。それと、朝鮮半島に暮らす人達の複雑な感情をほんの少しだけ、理解できたような気がしました。愛と憎しみ、信頼と不信。相反する感情が描かれており、自分の気持ちも揺れ動きました。一度観ているので、結末は分かっているのに、ハラハラしながら見ていました。正義と職責は果たしたものの、最愛の人も無二の親友で戦友のような相棒も亡くした主人公の絶望と深い悲しみに、慰める言葉も見つかりません。美しく少し悲しい音楽、それと済州島の綺麗な景色と相まって胸を打つラストシーンです。
日本公開から、24年ですか…。ハン・ソッキュもソン・ガンボも年取ったな、そして自分も。
期待度◎鑑賞後の満足度○ 話としてはムリ!とかハテ?のところはあるがエンタメとしては良くできている方だと思う。ただ宣伝用文句にあるような大傑作だとは思えない。途中で話の底が割れるので結末も予定調和。
①はじめはアクションシーンとロマンチックなシーンとを巧く融合させているな、と思ったがだんだん雑になってくる。
ヒロインの最後の表情は良いので、冷徹な北朝鮮のスパイナーが恋と任務の狭間で揺れる女になる過程をもう少し丁寧に描いて欲しかった。
それに刑事が立ち上がらなかったら恋人を殺していたところだったし、知ってミスったのだとしたら裏切り者とまではいかなくとも腕が落ちたとして切り捨てられそうなものだけど、そうでもなかったし、その辺りがモヤモヤする。
②25年前「シュリ」という韓国映画が大ヒットしていることは知っていたが、当時は土日も休めないくらい仕事が忙しかったし、韓国映画も含めアジア映画全般に興味がなかったので結局観ず。
滴同士の北朝鮮の工作員と韓国の諜報部員とが恋に落ちる物語、くらいの認識しかなかった。
当然、朝鮮半島の歴史への興味も無かった。
③
なるほど、名作!
韓国で大ヒットしたと聞いていたが、納得。
結末は早々に予想がつき、つい先日見たばかりの(史実に基づいたと思われる)「ソウルの春」と比べて、「韓国映画が有名になっただけのことはあり、おもしろいけど、「ソウルの春」ほどではないかな」と思いつつ見ていた。
ところが、いつの間にか気持ちが入り込んでしまい、最後は心を持っていかれてしまった。
韓国映画、畏るべし!
よかった
その昔、大評判の時に映画館で見逃してレンタルで見た。冒頭の特訓シーンのすごさに度肝を抜かれたのであるが、その後はなんだか普通の印象であった。そんな記憶の元、改めて劇場で見る。すると、冒頭の圧倒的な感じはやっぱりその通りで、その後のアクションも滅茶苦茶ハードで迫力がすごい。ビルが本当に爆発して驚く。
しかし、主要登場人物どうしが拳銃を向け合うと途端にぬるく、普通になる。もちろんそこで発砲するとお話が終わるのだが、普通のベタな会話のやり取りをしてなんとなく二人とも助かってまた戦うみたいな、普通だしぬるい。ハードで激烈なトーンが台無しだ。
主人公の捜査官に華がない。リアルな存在感なのだけど華がなさすぎる。恋愛要素があんまり面白くない。ソン・ガンホが若い。
金魚‼️
この作品は間違いなくヨン様に次ぐ韓流の原動力となった作品です‼️韓国に潜入した北朝鮮工作員と韓国諜報部員との悲恋を描いています‼️南北分断の悲劇が柱として作品全体を貫いており、そこにラブストーリーとアクションが見事に花開いている作品‼️水槽越しのキスシーンや、主人公が北朝鮮工作員の正体に気づくシーン、主人公と恋人がスタジアムで銃を構えて対峙するシーン、血まみれで絶命する北朝鮮工作員の哀しそうな表情、主人公が恋人が好きだった歌を聴くラストまで、主題曲「WHEN I DREAM」の哀切なメロディーと相まって、メチャクチャ感動させてくれます‼️ヒロイン=恋人=北朝鮮工作員に扮するキム・ユンジンの堂々たる存在感もホント素晴らしいです‼️男優陣では分断の悲劇を涙ながらに語るチェ・ミンシクが圧倒的ですね‼️ただ一つ、金魚に埋め込まれた盗聴器、あれはダメです‼️100%ウソ‼️出来る訳がない‼️それでも名作ですね、やっぱり‼️劇場公開時に鑑賞したときの感想、「アジアの壁は厚かった」‼️
全25件中、1~20件目を表示