「25年前は良かったのかも」シュリ りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
25年前は良かったのかも
1998年、韓国情報部のユ・ジュンウォンは、相棒のイ・ジョンギルとともに、多発する暗殺事件を捜査していた。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追うなかで、ジュンウォンは液体爆弾を用いた爆破テロ計画の情報をつかんだ。その頃、ソウルのスタジアムでは韓国と北朝鮮の両国首脳が列席するサッカー南北交流試合に向け準備が進んでいた。テロは阻止できるのか、という話。
2024年9月にデジタルリマスター版でリバイバル公開されたので劇場で鑑賞。
最初から、北朝鮮の軍事訓練の様子を見せられ、女性の凄腕スナイパーの圧倒的な強さが印象に残った。その彼女だが韓国のジュンウォンと本気で結婚するつもりだったのだろうか? 妊娠してたんだから本気だったのだろうけど、祖国を裏切るつもりは有ったのかどうか? 任務遂行との葛藤が見所かな。
ただし、アクションシーンはわざとハンドカメラで撮影し、ブレブレ画像で非常に見にくい。こんな古典的な子供だましの映像は見たくなかった。
それと、液体爆弾の起爆原理を聞くと、温度が上がると爆発って言ってたから、正確に残り時間なんか表示できるはずがない。なのに、残り0.05秒で止めるなんて原理的におかしい。機械的なタイマーじゃ無いんだから。
ジュウォン役の俳優はただのおじさんで華がない。もう少しイケメンを使ってくれないと気持ちが乗らない。
ストーリーも全てどこかで見たような映像のオンパレード。先が見えるし、今となってはショボいとは思うが、25年も前の韓国作品だからしょうがない。脚本家のレベルも大した事ないが、当時は良かったのかも。
女凄腕スナイパー役のキム・ユンジンはそこそこかっこよかったが、彼女もただのオバさんにしか見えない。もっと美しい女優を使って欲しかった。