劇場公開日 2024年9月13日

「愛しさと刹那さ思い出した」シュリ チロりんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0愛しさと刹那さ思い出した

2024年9月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

25年もたっていたのか。
公開時はみてない友人の勧めでビデオ鑑賞した。非常に勿体ないことをしたと悔やんだ。
こんなにハイスペック作品があるんだと本当に驚いた。ドラマは冬ソナかも知れないがスクリーンではシュリで韓流旋風がおきていた。南北の分断による対立恐ろしい心底痛感したのが北朝鮮の女性スナイパーの育成だった。朝鮮情報部のバディがあの当時、大人の色気友情を感じてた。結婚間近の幸せ感。淡水魚館経営の伏線。驚異的な破壊力をもった液体爆弾を用いたテロ計画。スタジアムで南北交流試合での恐怖。コネ新米さんがふとした気付きをしてたんだと今知った。
タイトルの「シュリ」にちなんで、あの当時は雑貨屋にまで小瓶に入った淡水魚が売られていたのも思い出した。バディが暗殺され、彼女が敵、自身が拳銃で殺害、(彼女を抱きしめて欲しかった)死後の妊娠報告や仲間からの聴取なんとも言い難い気持ちも思い出した。最後、彼女と瓜二つの女性と話しているとき心は少しでも救われて欲しいと感じたが複雑でもあった。リバイバル公開にとても感謝している。スクリーンで観れた。20年前の感じ方と今だから解釈し負に堕ちた部分もある。名作であります。是非劇場で観て頂きたい。

チロりん